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あ「私が、鶴丸君を...?」
そう考えたらそうなのかもしれない。
でも、鶴丸君以外にされてもドキドキすると思う。
確実に、好きだって、自分を証明できないーーー。
十「なんでそんなに自覚できないか分かんないならよく観察だな」
あ「?」
十「鶴丸のことずっと見てりゃ何か分かってくるだろ」
あ「そういうもん?」
十「さあね」
あ「無責任な」
十「お前は確実に鶴丸に心が向いてるのに自覚できない。俺お手上げ」
あ「ふーん...」
もし、
もし私が本当に鶴丸君の事が好きだとしたら、
それはーーーー、
あ「ッ!!」
十「A?」
あ「ダメ...。絶対に自覚しちゃダメ...」
十「なんで?」
あ「嫌われるから!」
十「ん!?」
嫌われるどころか、軽蔑されて、
みんなからも同じ目を向けられて、
今の私達の仲良い関係が崩れてしまう。
あ「5人は女の人にそういう目を向けられるのが嫌だって言ってたの。私が恋なんてしてしまったら、みんなを裏切ることになる!」
十「そ、うなのか...」
十(こりゃグチャグチャだな...。鶴丸が告白する以外にこいつらが結びつくことはねぇな)
はぁ、とため息をついた。
十(無意識に恋心を避けてたとしたら、そりゃ自覚しないよな)
面倒臭い事になったと吉良は頭を抱えた。
十(だからってこれ以上踏み込んでもな...)
あ「ありがとう吉良、話を聞いてくれて。でも、今の関係を壊すようなことはできないから」
十「ああ...。なんか、頑張れよ」
あ「うん、ありがと」
そこでディナーはお開きになった。
・
十「誕生日、おめでとう。言うの遅くなってごめんな」
あ「ううん。素敵な誕生日だった」
私達の関係に、ケリを付けれた。
車を見送り、寮に入った。
あ(いつもと違う誕生日だったな...)
プレゼントしてもらった薄い青のシルクのドレス...。
私達が別れたあの八月の日を思い出させる。
そういう意味なんだろうけど。
あ(吉良は、私と全然違う世界に行っちゃったんだ...)
そこで、大事な人と会えた。
ーー本当に、良かった。
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海i野i莉i那(プロフ) - らむさん» ずっとずっと待っていただきありがとうございます(;;)私としても本当に申し訳ない終わり方ですが、らむさんのように長く愛してくださってくれる方に最後をお届けできるよう頑張ります!応援ありがとうございます! (12月6日 22時) (レス) id: d1e5cf99d9 (このIDを非表示/違反報告)
らむ(プロフ) - ずっとお待ちしておりました…!こうしてこの作品が終わってしまうのは悲しいですが、なんだか感慨深いです…。今までの素敵な話を更新して頂きありがとうございました!最後までついて行きます! (12月4日 17時) (レス) @page46 id: 671cd1d58d (このIDを非表示/違反報告)
海i野i莉i那(プロフ) - ANZU*さん» こんな古い作品を面白いと言っていただけでありがたいです!完結は難しいですがどうにか私なりの終わりの形を作ろうと思いますので、また見に来てくれたら嬉しいです。 (12月2日 0時) (レス) id: d1e5cf99d9 (このIDを非表示/違反報告)
海i野i莉i那(プロフ) - ありすさん» ありすさんやこの作品を読んでくださった方に届くことが出来たらいいなと思います。昔を思い出して頑張って書きます。(*^^*) (12月2日 0時) (レス) id: d1e5cf99d9 (このIDを非表示/違反報告)
海i野i莉i那(プロフ) - ありすさん» 長い間こちらの作品を読んで頂き本当にありがとうございます。ありすさんのコメントがずっと頭の片隅に引っかかってたので、完結させることは難しいだろうけどこの後の展開を纏めて書き出そうかなと思います。このような形で申し訳ないですが、 (12月2日 0時) (レス) id: d1e5cf99d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:莉那 | 作成日時:2017年12月9日 23時