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18時。
私はとあるホテルのレストランに来ていた。
さっきまで別の場所で着替えたりメイクしたりしていた。
隣には、同じように着替えた吉良。
十「パーティーって言ったけど、嘘。ほんとは個室でディナー。ごめんな」
あ「...なんとなく気付いてた。でも私にはもったいないよ。ありがとう」
個室といっても全然広いし、普通の部屋みたいだ。
高そうなテーブルに椅子。
シャンデリアにテーブル中央のロウソク...。
どれもこれも、中学の時には考えられなかったもの。
私達が、こんな所にいるなんて...。
あ「ほんとに吉良なの？」
十「どういうこと？」
あ「付き合ってた時と状況が違いすぎて」
思わず吹き出してしまい、それに釣られ吉良も吹き出した。
十「時間はまだまだあるからゆっくり話そうぜ」
フルコースがテーブルの上に並べられていった。
私達は少し言葉を交わしながらそれらを食べ切った。
・
十「俺、お前に謝りたかったんだ」
テーブルの上に、ロウソクだけが残された時、吉良が口を開いた。
十「日本に帰ることになって、お前と話したいと思ってたら編入先にお前がいて、チャンスだと思った」
あ「だからって隠れて帰宅狙う？...あ、あの時はごめん。怒鳴っちゃって」
十「いや、普通だ。よくよく考えたらムカつくことした」
あ「うん、吉良って空気読めないとこあるよね。...で、話って何？」
十「あの時は、本当にすまなかった」
吉良が頭を下げた。
あ「！？」
予想外のことに私は驚くことしか出来なかった。
十「本当は、あの時親父にイギリス行きを強制されたんだ。Aがいるからって断ったけど、大手企業の娘と婚約が決まっただとか言われて...」
あ「え...」
十「その娘が俺を気に入ったらしくて婚約を結んでくれたら金銭的援助をするって言われたんだ。親父の縋るような目に、俺は拒否できなかった...」
あ「それで、あんな嘘を...？」
好きな人ができたって、嘘を...。
十「無性に苛立って、Aを傷付けることでしか別れを切り出せなかった」
あ「私、そんなこと、何も知らずにひどい事言っちゃった...」
ポロ...
十「っ！...、泣くなよ、泣かないでくれよ、A...」
あ「泣いてるのは、あの時の、私よ...」
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海i野i莉i那(プロフ) - らむさん» ずっとずっと待っていただきありがとうございます(；；)私としても本当に申し訳ない終わり方ですが、らむさんのように長く愛してくださってくれる方に最後をお届けできるよう頑張ります！応援ありがとうございます！ (12月6日 22時) (
レス) id: d1e5cf99d9 (このIDを非表示/違反報告)
らむ(プロフ) - ずっとお待ちしておりました…！こうしてこの作品が終わってしまうのは悲しいですが、なんだか感慨深いです…。今までの素敵な話を更新して頂きありがとうございました！最後までついて行きます！ (12月4日 17時) (レス) @page46 id: 671cd1d58d (このIDを非表示/違反報告)
海i野i莉i那(プロフ) - ANZU*さん» こんな古い作品を面白いと言っていただけでありがたいです！完結は難しいですがどうにか私なりの終わりの形を作ろうと思いますので、また見に来てくれたら嬉しいです。 (12月2日 0時) (レス) id: d1e5cf99d9 (このIDを非表示/違反報告)
海i野i莉i那(プロフ) - ありすさん» ありすさんやこの作品を読んでくださった方に届くことが出来たらいいなと思います。昔を思い出して頑張って書きます。(*^^*) (12月2日 0時) (レス) id: d1e5cf99d9 (このIDを非表示/違反報告)
海i野i莉i那(プロフ) - ありすさん» 長い間こちらの作品を読んで頂き本当にありがとうございます。ありすさんのコメントがずっと頭の片隅に引っかかってたので、完結させることは難しいだろうけどこの後の展開を纏めて書き出そうかなと思います。このような形で申し訳ないですが、 (12月2日 0時) (レス) id: d1e5cf99d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉那 | 作成日時：2017年12月9日 23時
