おりこうさん系三つ子 【烏野】

　番外編　及川と牛島 ページ16

宮Aは今とんでもない光景を見ている








時は宮城代表決定戦会場 烏野と青葉城西の試合後＿＿＿








忘れ物がないか確認して帰ろうとした時の事だった








「忠告だ及川、もう道を間違えるな」









まだ言っとる牛島さん、どんだけ及川さん好きなん







「お前は道を間違った、もっと力を発揮できる場所があったのに取るに足らないプライドの為にお前はそれを選ばなかった」








牛島さんそれ絶対賢二郎に言ったらあかんで








「それは青城じゃなく白鳥沢に入るべきだったって事でＯＫ？成功が約束されたチームなんか無いだろ」






何故そんな牛島さんを嫌うんや及川さん







「少なくても今ここでは俺の居るチームが最強のチームだろうが？」








牛島さん天然すぎか！！！！無自覚はあかん！







「ハッ！！！相変わらず面白いくらいの自信だな！」







及川さんも顔には自信あるとか自分で言ってるやん・・・








「取るに足らないプライド、確かにね」







あ〜〜、これは、






「聞けよ牛島」









「俺は自分の選択が間違いだと思った事は一度も無いし俺のバレーは何ひとつ終わっていない









「取るに足らないこのプライド絶対に覚えておけよ」








いまいち分かっとるような分かっとらんような感じやな







「ああ、それとね、俺ばっか注視してると思ってもみない方向からブッスリ刺されるからね」







及川さん自覚ありすぎやん








「？どういう意味だ」








これはやっぱり理解できん牛島さん







「俺の後輩、頭悪いしまだぜーんぜん俺に敵わないけど」





飛雄白鳥沢落ちたもんな






「それでも独りでなくなったあいつは強いよ、カラスは群れで大きな白鷲さえ殺すかもね」








そろそろ皆の所戻ろ









「A」









振り返ったらあかんやつや







「聞こえているだろう」









「こ、こんな所で会えるやなんて奇遇ですね」







「？会場なんだから当たり前だろう」





皆の所に帰りたいです







「及川さんすごい事言うんですね、さっきの鳥肌立ちましたわ」







「聞いてたのか」







「明日ほんまに楽しみにしてますね、白鳥沢の取るに足りんプライドってやつを」

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