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俺の覚悟や準備が出来たとしても、なんせ会う機会がなくて、でもこの状況からして、自分からメッセージを送るほどの勇気もなく。
気づけば少しだけ時間は経っていて、12月20日。
「ふっかー、今日はごめんね〜、closeまでお願いね！」
店長である佐久間の母は、今日、佐久間流の個展の最終日ということで、嫁としての業務が最高潮に忙しいらしく、いつもの作業着ではなく、シックな服装で俺に謝りをいれていた。
「大丈夫です！任せてください！」
お店のcloseの作業することは割とあるからなれていて、特になんてこともない。
「とりあえず。」
まず手始めに寒さに弱い花たちにカバーをかけていく。
「あ、雪」
ディスプレイ用の窓から外を見ると、ふわふわな雪がチラチラと降っているのが見えた。雪坂町は朝晩の気温が下がることも多く、12月には雪がちらつくことは多い。積もるまではなかなかないけど。
小学生の時は明日の朝、真っ白な世界になってるんじゃないかってワクワクしたっけ。
中学校に入ったら、寒いからって手を繋いでいる恋人たちを見て、羨ましいな〜と思ったり、煩わしそうだなあと思ったり。
今は。今はどうなんだろう。
「さぶっ！！」
軍手をつけていても、冷蔵室は極寒で、寒さが好きな花たちを閉まっていくのは毎回難儀する。本当に多種多様で個性がいっぱいだな〜、花たち。
カランカラン
急な入店音に時計を見上げる。
「すぐ行きますねー！！」
時刻は20:49。あと9分しかないこの時間にお客さんが来るのはかなり珍しいことで、びっくりしながら冷蔵室を出る。
「すみません、いらっしゃ‥‥い‥」
持っていた軍手が落ちる音だけが店内に響き渡る。
『よ、深澤っ』
「ひぇええ〜？！」
『あっはは！わしゃお化けかっ！』
「え、夢じゃない、よね？」
『現実だよ』
鼻が真っ赤になっている橋口さん(本物)が
目の前に立っていて。
久々に見てもやっぱり可愛くて。
「やばいやばい、まじで本物じゃん！え、本物だよね？本物か確かめる？
いや、どうやってー！抱きしめちゃいたいくらいなんですけど！それは流石に犯罪だぞ、っと」
『えーとね、漏れてる、声。』
「は‥！わぁあああ！！！」
『抱きしめても大丈夫、だけど、』
「え」
『え？』
思ってるよりもずっとずっと。
俺は橋口さんを欲していたらしい。
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rinao(プロフ) - 抹茶らてさん» ありがとうございます！★なんだかコメント届くたびに感激しております‥！また読みたいと思えるお話になるよう頑張ります♪！ (10月16日 21時) (
レス) id: 92299f2f22 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶らて - またまた失礼します！お話が無事に完結して本当に良かったです！おめでとうございます😊とてもいい感じで終わりましたね！最高です🎉これからも応援しています！！ (10月16日 16時) (レス) @page38 id: 10d256d720 (このIDを非表示/違反報告)
rinao(プロフ) - 抹茶らてさん» いつもありがとうございます♡！物語は終盤です！もう少しお付き合いくださいませ〜！ (10月15日 19時) (レス) id: 92299f2f22 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶らて - コメント失礼します！どんな展開になっていくのか、ハラハラ・ドキドキしてます♪更新応援しています😊 (10月15日 7時) (レス) @page35 id: 10d256d720 (このIDを非表示/違反報告)
rinao(プロフ) - 抹茶らてさん» 嬉しすぎます！✨現実世界にほしいですよね★一応出てくる場所とか、頭の中ではモデルあります😬✨コメントは暇がある時には書いてもらえたら嬉しいです😉 (10月4日 5時) (レス) id: 92299f2f22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rinao | 作成日時：2023年9月26日 2時
