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その後、頭は打ってなくて、ただの貧血だったということで、仕事再開の許可が下りた。店長にも佐久間にも無理するなと言われたけど、せっかく壁を任せてもらえたわけだし、最後までやりきって終わりたいと思った。
‥あと、ちょっとだけ。
橋口さんにかっこ悪いところ見せた状態で終わりたくはなかった。
まあ、気にしてないか！
「よっし‥」
気を取り直して残りわずかとなった壁にある扉に、花を納めていく。ステージに向かって濃紫から白になっていく花はとても綺麗なグラデーションになっている。
「‥できた‥」
我ながら完成度の高い出来に満足！
脚立から降りてもう一度、離れたところから見ようと後ろを振り返る。
『よっ』
「うぇ？！」
突然、背後に現れた推しに、後ずさりをしてしまう。
『何、うぇ？！って。大丈夫？さっきはめっちゃびっくりした！』
脚立からいなくなるんだもん。と橋口さんが言う。
「だ、大丈夫。ただの貧血だったみたい。ごめんね〜、びっくりさせて〜」
『ならよかった！貧血も侮れないからね、気をつけて』
「あ、ありがと」
『バイト？佐久間んちの花屋さんだよね？』
カフェって言ってなかった？と橋口さん。
そうだ、バイト先に来られたら困るからクラスでは適当に流していたんだった。
「あ〜えっと」
『いや、わかる。
大事なものって守りたいもんね』
「‥う、うん、そうだね」
言わずともおそらく俺がみんなに適当なことを言ってる理由をわかってくれる橋口さん。
そんな橋口さんにも守りたいものがあるんだろうな。
『深澤にはバレちゃったけどね！バンドも、顔面も』
橋口さんにとってみんなに隠していたいことを俺は知ってしまったらしい。
「ああ！そういう！
あ、俺結構、口硬いから！」
『うん、わかってるって〜いっつも話し聞こえてるからさ』
「え」
『深澤ってさー、一見、ノリ良くて、結構適当風？なのに、
頼まれても嫌な顔したりしなくて、女の子には過度な期待させたりしないし、すごい気使って距離をとって話したりして大変だなあって思って聞いてる。』
「あ‥」
なんか、全部心の内が読まれているようで恥ずかしくなる。
『大変だけど、えらいなあってね。』
ちゃんとしてるんだな、って。
「は‥はじめて言われたかも‥」
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rinao(プロフ) - 抹茶らてさん» ありがとうございます！★なんだかコメント届くたびに感激しております‥！また読みたいと思えるお話になるよう頑張ります♪！ (10月16日 21時) (
レス) id: 92299f2f22 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶らて - またまた失礼します！お話が無事に完結して本当に良かったです！おめでとうございます😊とてもいい感じで終わりましたね！最高です🎉これからも応援しています！！ (10月16日 16時) (レス) @page38 id: 10d256d720 (このIDを非表示/違反報告)
rinao(プロフ) - 抹茶らてさん» いつもありがとうございます♡！物語は終盤です！もう少しお付き合いくださいませ〜！ (10月15日 19時) (レス) id: 92299f2f22 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶らて - コメント失礼します！どんな展開になっていくのか、ハラハラ・ドキドキしてます♪更新応援しています😊 (10月15日 7時) (レス) @page35 id: 10d256d720 (このIDを非表示/違反報告)
rinao(プロフ) - 抹茶らてさん» 嬉しすぎます！✨現実世界にほしいですよね★一応出てくる場所とか、頭の中ではモデルあります😬✨コメントは暇がある時には書いてもらえたら嬉しいです😉 (10月4日 5時) (レス) id: 92299f2f22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rinao | 作成日時：2023年9月26日 2時
