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「うっひょー！降りすぎやばい！」
「‥だからまっすぐ帰ろって言っただろ」
『あれ？！さっくんに翔太。』
「あ！やーっぱりいたー！今日バイトかなあって話してたんだよね、翔太？」
「いや、お前が勝手に言っただけだから」
「お席こちらになります、えっと、食べていきます？」
樹がおしぼりとお通しを持ってきたのに座っていない二人を見て、不思議な顔をする。
「食べます食べます！ほら、座ろうぜ！」
「‥一杯だけな！」
「お飲み物何にします？」
「「生でっ」」
「生入りまーすっ」
『ちょっと待ってて、タオルあるわ！』
「えっ！まじ？！」
『使ってないやつやから』
「‥どうも」
ロッカーに戻り、タオルを渡して厨房に戻る。
「やっべー、渡辺翔太と喋っちゃった俺っ！」
『いや、案外普通の人やで。』
「おまっ、あれで普通なわけないだろ？！毛穴ないぞあいつ！」
『確かに肌キレイやな。』
「あれ？めめは？」
フロアを見るとさっくんと翔太と話している様子が見えた。
『え、もう仲良くなった？』
「いや、あれは牽制かな」
『牽制‥？』
「まあ柳はほっとけば〜」
『？』
しばらくすると何食わぬ顔で戻ってきためめ。
「焼き鳥盛り合わせ、シーフードStyle入りましたー」
なんや、メニュー聞いてただけか。
『じゃあわたし生いきまーす』
「あ、俺が」
『めめばっか悪いやん、』
「あ、うん。」
めめのよくわからない表情が一瞬見えた気がした。
『お待たせしました、生ビールでーす。』
「わー！やなぎんの入れてくれたビールですな？！」
『いや、サーバーが勝手に入れてたで。』
「おい、夢ないこと言うなよ」
『？！ふぇ？！』
「え、何‥」
わたしのびっくりにびっくりする翔太。
『翔太？！今の』
「‥そうだけど」
『し、翔太に突っ込まれたのか、翔太に何かが憑依したやつが突っ込んだんかどっち？！』
「いや、俺だから」
「やなぎんー！」『さっくんー！』
ハイタッチをするさっくんとわたし。
「なんだよ、」
「翔太のレベルが１上がりましたなあ〜」
『ほんまやあ！なんか感慨深いなあ！』
「お前らなんなの？！」
『もっと近い距離になれんかなあ、って。嬉しいっ、ありがと翔太』
「え、いや、別に」
少し下を向いた翔太にすかさずさっくんが言う。
「翔太照れんなよーっ！」
「だ、黙れ佐久間！」
『わー！また！』
「もうお前らうるさいなっ」
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作者名：rinao | 作成日時：2024年3月23日 20時
