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41 Your side. ページ42
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『阿部ちゃん、最後まで付き合ってくれてありがとう。』
片付けの時間が、
控えめに言って地獄や。
阿部ちゃんが何を考えているかわからず、不安になる。
しかもあんまり喋るわけでもなく、黙々と片付けが進むからさらに怖い。
阿部ちゃんの視線ひとつひとつがまあまあ気になるし、自分がなにか変なことしてないか、ってビビっている。
「いえいえ。昨日俺もあんまりできなかったし。」
すごく綺麗な笑顔、
見た目の想像よりも落ち着いていて低い声。
‥どうしよう、会話が続かない。
阿部ちゃんから背をむけて、ダイニングテーブルを布巾で拭く時間をゆっくりかける。
なんなら２周目に突入している。
やっぱり、謎に気まずいの嫌やなあ。
喋ろうかな、正直に。
じゃないといつまで経っても、ビビって顔色を伺ってしまうやろうな。
そんなの、みんなに迷惑かけるやろうし、一番やりたくないこと。
『あの、阿部ちゃん。』
「何？」
振り返って言うと、手を洗っている阿部ちゃんが顔をあげた。
『こ、このあと話しても良いかな？ちょっとだけ。』
「‥うん。いいよ。テラスにする？なんか外気持ちよさそう。」
『じゃあテラスで。』
たしかに、ここにいたら誰かが来るかもしれない。
阿部ちゃんはごみ捨ててから行くねー、と先に外に行った。
『はあ‥。』
緊張してきた‥。
いける？
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作者名：rinao | 作成日時：2024年3月1日 9時
