40 Sakuma side. ページ41
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Sakuma side.
雪貞ゼミになって早1ヶ月。
あれあれ？
およよ？
ゼミ合宿にて。
名探偵佐久間、気づいちゃったかも。
舘と照は
やなぎんが気になってるんじゃない？
うーん、最初はそうでもなかったのに、明らかにやなぎんを気にかけている舘。前から友達だけど、こんな姿は初めてに近かった。
照は‥初日。
初めてゼミが行われたあの日、やなぎんをめっちゃ目で追ってて。まさか‥とは思ってたけど、そのまさか、あるかもしれない。
ダンス部で高校の時から何度も会ったことがあるけど、あんなにニコニコしてる印象はなかった‥気がする。
ふっかは‥正直、冗談と本気の境目がわかりにくい。
いつもニコニコして、周りを人一倍見てるのかな、なんとなくそんな風に見えるから、本気で言っても冗談ととられることが多そうだし、なんかやなぎんってスルースキル高い。
阿部ちゃんは‥なーんか闇深いかも。
まだつかめない、理由はわからないけど、結構やなぎんを目で追ってる。
意地悪とかはしないと思うけど。ちょっと要注意かもしれない。
渡辺は‥みんなが持つイメージとのギャップがありすぎる。悪いやつ、ではない。でもまだまだ素が見えない。
やなぎんはというと。
初めて会った時にはびっくりした。透き通りそう！ってくらいの透明感。
切りっぱなしのミルクティーベージュの髪の毛がこれまた、きれいな色で。
動くたびにサラサラと揺れる髪の毛をたまに耳にかける仕草も可愛すぎる。
全体になんか小動物感。俺よりも小柄でちょこまか動く。
でも、喋ってみたら気さくな関西人で。
自分を変に下げたり、媚びたり、ぶりっ子したり。そのどれも当てはまらない、なんというか、素敵な子だった。
しかし、バイト先で現れた
雪坂大でもかなり有名な目黒蓮から
誰が見ても、どう考えてもよせられる好意に気づいてなさそうだし、
自分には無頓着なタイプ？なのか？
‥‥
みんな程よく酔っ払って、宴も酣、お開きとなった。
「やなぎん、お風呂は？」
『あ、最後でええよ。今日は片付けやりますっ。』
昨日の片付けのことを気にしているのか、やなぎんは片付けをやると手をあげた。
「じゃあ昨日遅かった人から入ろうか、佐久間〜」
「はいはーいっ！じゃあ先はいるねーっ」
各々の時間。
仲良くなるのはこういう時間を上手に使わないといけないよなあ、と思いながら、風呂に向かう。
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作者名：rinao | 作成日時：2024年3月1日 9時
