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『うわぁ…！！』
青い海、白い砂浜、
めっちゃ立派なコテージ風別荘？！
5月なので海に入れないのが残念、ってくらいのこのロケーション！
「ゆっきーすげぇな！もはやドラマじゃん！」
「こんなリゾートみたいなとこ泊まれるってなかなかないよね？！」
「旅行だったら最高だったね。」
みんなが興奮していて、
舘さんの一言で我に返る。
‥ほんまや。
旅行ではないから、遊んだりは無理かも。
でもこんな気分になれるだけでありがたいよなあ。と、思いながら周りを見渡した。
真ん中に広いリビングとダイニング、カウンターキッチン。
奥にお風呂。離れになっている作業室。
吹き抜けから見えている2階に個室がある。
部屋割りは
白い扉の部屋に、さっくん、ふっか、あべちゃん
オレンジの扉の部屋に、舘さん、照
青い扉の部屋に、翔太とわたし。
まずはそれぞれの部屋に荷物を置きに行くことになり、螺旋階段をあがる。
どこをどう切り取ってもおしゃれな家やな。
一番奥の扉を開けて、
2歩ほど進むと左手にベッドの足元が見えてくる。
『おぉ〜。すごっ、お？』
個室もちゃんとおしゃれ‥えっ？
「何、進めよ」
驚きはあまり立ち止まるわたしに翔太がぶつかって、ちょっとイライラされた。
『し、翔太。』
「な？！なんだよ」
『ベ、ベッドひとつしかないけど』
「はっ？」
『ちょ、でかいから？って、こと、かな‥？』
「他の部屋見てくる！」
ものすごい勢いで部屋を出た翔太。
『‥まじかあ‥』
‥キングサイズのベッドは、端と端に寝たら‥なんとかなりそうやけど‥
‥物理的にはってな話で。
気持ち的な話はまた別のの問題‥。
そして、
『寝相とかで起こしたら‥』
めっちゃ怖そう、やだな。
駆け足で戻ってきた翔太。
「二人部屋は同じだった‥２人は、その、別に気にしないって、」
まあ、男同士やからな。
『えーと‥わたしは大丈夫やけど‥翔太に迷惑かけちゃううかも‥？』
「えっ、大丈夫なの？！」
『うーん‥ちょっと冷静になってきた、一番は寝相が心配。』
「いやそこじゃねーだろっ」
『まあ、』
そこじゃない、けど。
「‥いや、いい。俺は一旦寝たら起きないから、寝相気にならない。」
『ほんま？！じゃあ‥』
これ、なんとかなる‥のか、物理的には。
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作者名：rinao | 作成日時：2024年3月1日 9時
