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翔太は律儀なのか、わざわざ50メートルも離れていない隣の隣にあるわたしのアパートの前まで送ってくれた。


エントランスに入って、エレベーターで三階まであがった廊下から下を見たら、まだ翔太は立っていて、こちらに気づくと小さく手をあげた。






えー、めっちゃ紳士やん。
 





めっちゃモテるのがわかる。

あ、でも翔太にキャーキャー言ってる人は、翔太の見た目までで中身には到達してないんか。





そう思うと、


翔太に対するなぜ?はたくさん浮かぶ。


近づく人に対して心底嫌そうにしていて、

でも、こういうことさらっと出来る一面もあって。






わたしが翔太に興味を持ってしまったら

きっと嫌な思いするんやろうなあ。




きっと何も思わないわたしだからこそ、友達のようになれたんやと理解しているから。





まあ、そっとしとこ。これからも。



考えるのを放棄して、シャワーを浴びた。













‥。












『‥眠い。』





少し大きめのカバンをキャリーに乗せて、なるべく自分に負荷がかからないように歩く。

なんかまだ外暗いけど。

夜なんやけども。





「あー!やなぎん!おはよっ!」


『さっくん朝から元気やなあ。』

まだ5時半とかやで?

大丈夫?!3日間保つ?





「合宿楽しみすぎて!はい、じゃあ荷物積んで、乗って!」


『ありがとう、お邪魔しますっ』





「あ、やなぎんおはようっ。」


『翔太、阿部ちゃんおはようー、もう眠すぎる。』



助手席の阿部ちゃんと三列目にて、多分寝ている翔太。




「翔太の横、座ってくれたら。」

みんな詰めていく感じで。と言われ、翔太の横に静かに腰を下ろす。



『寝てる、よね?』

なんかすーすー聞こえる。




「朝苦手だからね、翔太。」

『よく起きれたなあ、逆に。』




「なんかねー。最近ちょっと変わったかも。」

『というと?』


「うーん、わかんないけどっ。」


『なんやそれっ。』

てへ?と、首を傾げる。可愛いな、阿部ちゃん。






「あ、みんな来た来たっ!」

多分助手席から見えているだろうみんなの姿。




荷物をトランクに積んで、次々に乗車する。




さっくんが家の車を出してくれて、全員乗ることができた。



「では、出発しまーす!」

お願いしまーす!と声をかけて車は走り出した。




5月の幕開けとともに、ゼミ合宿がスタートした。

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設定タグ:SnowMan , snowman , 渡辺翔太   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:rinao | 作成日時:2024年3月1日 9時

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