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『え‥？』
しばらくの間をおいてから、もしかして今のは自分に言ったのか？と自分へ指をさしてみると、ふっか氏が大きく頷いた。
「そう、自分しかいないでしょ？」
「いやーでも正直今のはないわー」
岩本照氏がジロリとふっか氏を見る。
「えっ」
「初対面だったら普通に怖いーっ、ごめんな？怖がらせて。」
続けてピンク佐久間も。
「えーごめん！ただでさえ女子ひとりなのに！」
焦りだすふっか氏だけど、
わたしがびっくりしたのはその後のセリフだった。
『ぇえ？！』
「え、あぁ。女子ひとり、知らんかった？表見たでしょ？」
『あ、いや‥見た、見たけど』
まず、その段階ではそれどころじゃなかった！
「女子ひとりだけどちゃんと気遣うようにするね。」
舘さんとやらは滑らかな口調で言う。
『あ、ありがと‥ほんまびっくりやけど‥』
ガラガラ
あらためて、自己紹介をしようとした時、少し乱暴に扉が開いた。
「お、残るふたりか！」
『あ‥』
「‥」
「雪貞ゼミはここで合ってるよね？」
氷の王子と飼い主が現れた。
「まあ、座って。自己紹介しよ。」
「ッチ、女子いるとか聞いてねぇし。」
『‥？！』
な？！失礼やな、なんやねんこいつ！
「俺は阿部亮平。あだ名は阿部ちゃん。院に行くにはこのゼミが良いって聞いて選びました。あ、てか！佐久間！久々ー！！」
「え？！もしかして、もしかしなくても阿部ちゃんじゃん！！」
ピンク佐久間、顔が広すぎる。
「俺は岩本照。ダンス部で、あと居酒屋でバイトしてる。」
大人数もいけるからご贔屓に。と、しめる。
「はーい、俺はふっかこと、深澤辰哉。みんなと楽しく過ごしたいでーす。よろしくー」
「次俺ねっ、佐久間大介〜。アニオタでーすっ！」
みんなの補足説明では高校までやっていた強豪ダンス部でアクロバットソロを任されて、有名だったらしく。
なるほど、みんなダンス関係者か。
「俺は宮舘涼太。家政学の研究をして、ロイヤルに暮らす。そんな研究がしたくて。よろしく。」
ロイヤルに暮らす‥とは？
『わたしは柳Aです。家政学住居選考です。バイトはは商店街のシーフードStyleです。』
バイトは海鮮居酒屋で、名前のダサさとは裏腹にかなり新鮮で美味しい魚料理が食べられると評判だ。
そんな自己紹介はあと渡辺翔太だけとなった。
足を組んでドカっとソファに座る渡辺翔太に注目が集まる。
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作者名：rinao | 作成日時：2024年3月1日 9時
