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『あだ名。翔太かしょっぴーらしい。』
「しょっぴー?!」
みんながびっくりする。
『やんな、わたしもまさかあの態度のやつがしょっぴーとは、全国のしょっぴーに謝らなあかんって思ったわ。』
「なんだ?!全国のしょっぴーって!」
『知らんっ。』
「知らんのかよ!」
とんでもねえやつだな!と、ふっかが突っ込む。
『あー、これが家族かー、ちょっと遠慮したい、かも?』
この家族濃いわ〜。
「え!なんでなんで?!佐久間さんやなぎんなら家族なりたいよっ?」
『やだ、怖いっ』
大きな瞳で上目遣いをしてくる。なんか慣れてない?!
「あ。俺も。」
『え!照?!』
「だってやなぎん、俺の実家の犬のフランキーに似てる。」
髪の色とか。と、照が真顔で言う。
『犬?!せめて人間でいこう?!』
まず人間枠で!
「俺は?嫌かい?」
『あー、一番、良い?』
舘さんなら穏やかに過ごせそう?
「あっ、やなぎん!良くない!そういうの良くないよー!」
『良くない??』
「やなぎんは俺の大事なひとり娘役をやっていただく。」
『えー、ふっかの娘?過去一嫌かも。』
「え?!なんで?!」
『わっはは!嘘やんっ』
「やなぎんやっぱりキャラが良いわ!」
「翔太と阿部ちゃんは?」
『翔太は無理。阿部ちゃんなら賢くなりそう。一緒に勉強したり。』
「おい、一言で片付けんなよ。」
「一緒に勉強したいねー。」
みんながすごく笑った。
そして翔太もちゃんと笑ってた。
初めてゼミが楽しかった。
『あ、そうだ。飲み会、返事してなかった。うちの店大丈夫らしい。』
「あー、俺のとこ駄目だったから良かった。」
『翔太も参加、出来る?』
「‥お、おう。」
『じゃあ、全員参加ね。言っとくわ。』
「金曜日が待ち遠しいなーっ!」
「佐久間、程々にね。」
飲むと陽気を通り過ぎるから。と舘さん。
『ほんまや、酒は飲んでも飲まれるなやで。』
「急な標語感!」
「あぁ、そうだそうだ。これ、合宿の部屋。」
阿部ちゃんが一枚の用紙を取り出す。
さっきセンターで、ゆっきーから預かったらしく、決めといてほしいとのこと。
『え‥?!』
阿部ちゃんの持つ用紙を覗くととんでもない事実が書かれている。
「何?!」
『‥全部二人部屋‥?!』
ゆっきー‥、正気ですか?
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作者名:rinao | 作成日時:2024年3月1日 9時