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「今日の撮影だけど、大丈夫？」
撮影の準備をしながらふっかが心配して聞いてくれる。
『ありがとうふっか〜、でも大丈夫。ちゃんとわきまえてるっ。』
「なんかあったら言えよっ」
『おうっ』
月曜日がやってきて。
今日はSnow Manさんとのコラボ撮影の後半。
あの日以来のさっくんに会う。
もちろん他人のふりするし、普通にできるけど、私が知っているさっくんじゃないさっくんを見るということにドキドキしている。
そして、時間になり、撮影が始まる。
4 目黒 蓮さん
検索結果→黒 モデル 俳優 セクシー ザリガニ
ザリガニってなんだろうと思いつつ、昨日テレビを見るまで存在をわかっていなかったため、とにかくセクシーなキャラなんだと思っていた。
「よろしくお願いします。」
『こちらお願いします。』
だから、ボクサーパンツを履いていただくことにしたけど、
「あの、立ち位置、足ってこれだとパンツ見えにくいですか？」
『あ、えっと』
なんだ、この人。めっちゃ真面目…？
テクノカットがおしゃれだし、黒髪から覗く目がすごく色っぽい。
けど。
「あ、すみません。姫野さん。」
『え、はいっ』
「あの、表情とか大丈夫でしたか？商品に合ってましたか？」
『大丈夫ですっ、ふふ、目黒さん真面目ですねっ、』
あまりにも確認がすぎる。
「あ、すみません、いちいち確認しちゃって。」
『いや、まっすぐ取り組んでいただけてるのが伝わります。ありがとうございます。』
「あ、いえ、こちらこそありがとうございます。」
お互い会釈をして、なんか変な感じ。
撮影された写真は、黒のパンツ一枚なのに、素晴らしい表情の目黒さんは、セクシーで、商品をさらに魅力的にしていた。
「おぉ‥さすが目黒蓮。」
『そうなんだ、そんな感じなんだ、目黒さん。』
「うん、年末に俳優で賞とか取ってたし。やっぱオーラがすごいじゃんっ」
『あぁ、そうだね』
確かに、この撮影した写真は、今見ているＡ3くらいの画面から醸し出されるオーラと色気がすごかった。
けど、
さっきの質問の感じからして、
なんだか、良い意味で普通の…うーん、ただのすごい人って感じには見えなかったけどなあ。
「あ、もう時間なってますか？！すみません、直前にお手洗い行ってしまってそのまま来たんですけど…！」
急に背後から現れた細身で色白の方。
「深澤さんだ。大丈夫です、こちらへ」
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作者名：rinao | 作成日時：2024年1月19日 5時
