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そんなに背は変わらないと思う。
見上げる程でもなくさっくんの顔がある。
でも、自分よりがっしりとした骨格が目の前にあって。
チャックを上げた手が、肩に乗る。
「部屋着。可愛いけど、だめっ。」
にっこり笑う表情と、
盛り上がっている時よりも少しだけ低く掠れた声。
『…』
すごく、心臓がうるさい。
な、何、何？！
「さーて！これ今からテレビ繋ぐの？やろうか？」
「おーい。Aちゃんっ？大丈夫？」
『は…はい！？テレビ、お願いします、わ、わたしおつまみ作ろうとしてたんだった。』
何！今の？！
距離感、距離感、距離感…。あの人距離変じゃない…？！
たまにこういう意図せず距離が近い人、いる。
別になんかあったわけじゃないから！
鎮まれ、心臓…
「つながったよーっ！」
『早？！ありがとうございますっ、』
「テレビ買ったの？」
『そうなんです。三年くらい壊れてて。』
「‥そうなんだっ。だから」
知らなかったのか、と多分つながる言葉をさっくんは引っ込めた。
『…あ、でも。』
でも、テレビを見れば情報は入るだろうし。
ごまかしたり、それは違う。
多分さっくんも隠すのは無理だろうし、仕事でも会う機会がある。
『Snow Manさん。なんですよね？』
「あ、そうそうっ！
俺、Snow Manの佐久間！気づいたんだねー！」
『はい、Breathのコラボで。びっくりしました』
「そっかー。。」
『あんまり関係ないですけどね。』
「そう？」
『はい。確かに、一般の人より肌もきれいでキラキラしていて、かっこいいに入るのかな。
でも、だからってわたしとさっくんはMaison雪坂の隣人で。』
特にその他の関係になることはない。
「ちょっと待って？！隣人じゃないよ、友達ね？」
『あ、』
「阿部ちゃんだよね？」
『えーと、まあ、』
「俺は隣人じゃなくて、友達がいいかな。
阿部ちゃんがなんか言ってたらごめん。
でも、Aちゃんとはもっと仲良くなりたいから。」
『いや、阿部さんが悪いわけではないです。今日も「今日会ってんの？！」
『はい、撮影で。』
「ぇえ？！誰と誰？！」
『えーと、岩本さん、宮舘さん、阿部さんの３人でした。』
「どうだった？！」
『どうって、滞りなく、スムーズに「違うっ」
急な大声にびっくりしてさっくんを見る。
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作者名：rinao | 作成日時：2024年1月19日 5時
