14 Your side. ページ14
.
それから一週間。
ついにBreathのジェンダーレスラインの個人撮影日を迎える。
「緊張してんの？」
『わたし、芸能人に会うのはじめてなんだよねっ』
「そうなん？高梨さんが会いたがってたくらい有名だからね、今日の人たちって。」
知らない？SnowMan。というふっか。
『それが！テレビの調子悪くて。音量が出たり出なかったりストレスやばいの！』
「それはストレスだな」
『忙しいしあんまり見る暇なかったから放置してて。やっとこのお正月に買いました！初売りで！まだ繋いでないけど！』
「おーっ！」
『だから、その？Snow Manさんを知らなくてね。』
「え、知らずにここまでコンテとか背景とか準備してたの？」
『そう。あえてプロフィール文だけで妄想を極限まで膨らませてみたっ』
「いやすげーわ。余計な先入観がないから新鮮になるかも。
俺もうバラエティのイメージもあるから、こういうシックな下着とかインナーのモデルってどうなのかなあ、って悩んじゃってたし。」
『いや、社会人としてふっかが正常だから。』
本日の撮影は3人。
1 岩本照さん
検索結果→黄色 マッチョ 甘党 コワモテ ダンス
「おはようごさいます。よろしくお願いします。」
『よろしくお願いします』
岩本さんにはルームウェアとモコモコスリッパの着用をしていただいた。
一見、マッチョで強面な部分から怖がられたり、表情が読みにくいと言われるらしいけど、甘党だったり、笑顔が可愛いという対象的な部分。
それを活かしたくて、全体的やわらかい印象のグレーと白のルームウェア。肌触りがわかるように腕に顔を置くようにして寝そべってもらう。
寝起きのようなセットしていない髪の毛でも色気があるし、肌、きれいだ…！芸能人…！
「うわ、これ本当に肌触り良いですね、すご」
『ありがとうございます、スリッパ立ててもらえますか？裏にもBreathのロゴとSnow Manさんのロゴを入れてるんですっ』
「可愛い、見えないところまで。あ、これメンバーカラー全部あるんですねっ」
淡いイエローのモコモコスリッパも気に入ってもらったようだ。
コワモテなんて書いてあったけど、
わたしなんかにも礼儀正しく挨拶していただいて、ちょっとびっくりだった。
体のラインと小顔のバランスが綺麗すぎて、つい見とれてしまった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 182人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：rinao | 作成日時：2024年1月19日 5時
