ごめんね…３ ページ11
涼介side
今は、ダンスレッスン中。
まただ…また、くらくらしてきた。
もう何度味わったかな、この気持ち悪さ。
…バタッ
やっぱり…
今日も、力尽きて床に倒れこんでしまった。
けど…今日はいつもと違う。
涼「っ…はぁ…っ」
皆が…誰も来てくれないんだ。
近寄ろうとしてこない…
もちろん皆に迷惑をかけたくないから、ずっと気にしてほしいなんて思わない。
困らせたくないし…
だけど、体調悪くて弱ってるのかな。
いつもみたいに駆け寄ってくれない皆が…少し寂しくて。
いや、少しじゃない…かなり寂しくて、辛くて…
もしかして、呆れちゃった？
体調管理もしっかりできない俺に、嫌気がさした？
レッスン、いつも延期にしちゃうもんね。
皆の時間、無駄にしちゃってるもんね…
力が入らない体に鞭を打って、ゆっくりと起き上がる。
相変わらず、体はフラフラ。
侑「…ごめんね涼介…大丈夫？」
よろけながら立ち上がった俺の体を支えたのは…チラチラと俺を見ていた、知念。
涼「…離して、いいよ……」
いつもは嬉しく感じる知念の優しさが、今日は悲しかった。
どんなことを考えて、今声をかけたんだろう。
そのごめんねは、どんな意味…？
考えれば考えるほど…嫌われてる、という気持ちが表れて。
迷惑をかけっぱなしだったから…めんどくさくなったんだろうな…
こんな俺で、ごめんね…
侑「でも、涼介…」
涼「…離して」
さっきよりも強めに言うと、知念は驚いたような表情をしながらも、ゆっくりと手を離した。
その途端、ふらついた俺は壁に寄りかかり、壁に手をついたまま歩き出す。
大「や、山田！」
涼「…今日は、帰るから…俺なしでレッスンしてて、いいから…」
裕「なにいってるの！山ちゃんいなきゃ俺ら、踊れないんだよ？」
涼「…もう、いいって…」
皆の声に聞こえないふりをして、俺はスタジオを出て家に向かった。
…無性に、泣きたくなった。
今まで迷惑をかけて、我慢させて。
そりゃ、嫌いになるよね…
実際、今日は誰も助けてくれなかったんだもん。
あれが皆の本心だったんだよね…
本当に、ごめんね…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 820人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
楠木りずむ(プロフ) - 伊野ラブさん» すみません…！もうリクエストは締め切ってしまってて…(-_-;)まだまだpart2もありますので、そちらを楽しんでいただけると嬉しいです！ちなみにこの小説に、夢主さんは出せません…すみません！！コメントありがとうございました！ (2017年6月10日 11時) (
レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
伊野ラブ - いのお慧君が風邪ひいて彼女[読者]が看病するのは? (2017年6月10日 10時) (レス) id: 4cdf986eb8 (このIDを非表示/違反報告)
凛★(プロフ) - 涼奈さん» ありがとうございます！ (2016年11月27日 14時) (レス) id: bb244c2a2b (このIDを非表示/違反報告)
涼奈(プロフ) - 早く手首治してね！お大事に！ (2016年11月26日 18時) (レス) id: 738c3405c5 (このIDを非表示/違反報告)
凛★(プロフ) - 抹茶さん» 分かりました！ありがとうございます！ (2016年11月10日 21時) (レス) id: bb244c2a2b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
