【おそ松さん】青く透明な私になりたい【男主】 (ページ5)

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３話ページ5

「ただいまー」

ぽよは家に着いた所。

「おかえりー」

おそ松兄さんがわくわくした顔で迎えに出てくる。
結局は、いつも食べないで待っててくれる。
おそ松兄さんのそういう所が自分は好きだ。
それをぷよが楽しそうに言うのを聞くのが少し辛いけど。

「早く！早く！ちゃんと手ぇ洗えよ？」

初めてあった時にも言われたな。手洗い嗽は大事だって。
まだ幼稚園生だったから、忘れててもおかしくはないんだけど、
けっして、忘れないあの日の思い出。記憶の中で他のおそ松兄さん関係の思い出と
一緒にキラキラ輝いてる。憧れ、その一言で片付けるには、
少し重いかな。

「勿論、洗ったし。」

松代さんが、自分の分だけ少し多くしてくれる。

「ありがとうございます！」

「そんなことないわ。他のニートたちとは違って、
あなたはバイトしてくれてるでしょう？そのお礼よ」

松代さんは少し笑ってから、

「ニートたちも働いてくれたら多くしてあげる、もしかしたら、
豚カツもたくさん食べさせてあげられるかもしれないわねえ」

と少し厳しめな声で言った。

六つ子の目が変わる。これが飴とムチってやつ？
さすが松代さん。六つ子の扱いをよく知ってらっしゃる。

「松代さん！そういえば今度の週末おそ松兄さんと熱海行くんです！」

松代さんはまたニッコリして、

「知ってるわ。おそ松も楽しみにしてたもの。
お小遣いは少ししかあげられないけど、楽しんできてちょうだい?」

お茶碗に白ご飯をよそいながら、話す姿はとても美しかった。

「ありがとうございます！
お土産楽しみにしててくださいね！いっぱい買ってきます！」

「あら、お土産は大丈夫よ。いっぱい思い出お話聞かせてくれるだけでいいわ」

優しそうな笑顔。
たまにおそ松兄さんも同じ顔をするけどすっごいかっこいいんだよね。