虹色×白。(5)

100(Atae) ページ22

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看「また見回りにきますね、」









「看護師がこんなじゃダメですね笑」と

涙を拭って

彼女は仕事に戻って行った。









與「…A」

布団に隠れて泣くAに声をかける。









A『こんな顔見せたく…っない』


與「おねがい、見せて」



A『…いや』




與「昨日からずっと会いたかってん、

仕事前に朝一で病院きたんやで？」


A『…』









仕方ないといった顔をして布団から顔を出した。






A『ごめん、こんなことになって』


與「え？こっち見てくれへんの？」


A『こんな顔見せらんないって』


與「さっき散々寝顔見たんやけどなぁ笑」

A『あ、』

與「な？だから顔見せて？」








体を起こし、
しぶしぶこっちを向いてくれたA。



泣いたばっかで目が真っ赤やけど笑









A『こんなに包帯ぐるぐる巻きになることって
本当にあるんだね、』


與「もー、ほんまやで、びっくりしたわ」


A『ほっぺも傷できてたみたいだし。
しばらく姿出るものはダメだね』


與「そうやなぁ、
先生は１ヶ月は入院って言っとったで。

強制休養やな。」




A「え、まじ…

どうしよう…


ドラマの撮影終わってないよ…」



與「それなら昨日、
すぐに話がいって
うまく進めといてくれるって、



監督さんも脚本家さんも
かなり心配しとったって

にっしーから朝一で連絡来とった。」






A「うわぁ…

謝っても謝り尽くせないよ…


絶対にっしーにはお説教されるし…！やばい」







マンガのようにサーッと青ざめるA。

ようやくいつもの姿や。





與「ははっ笑
いつものことやん、

しっかり説教されたらええよ笑」



A『そしたら真司郎が慰めてね？』


與「さぁ？それはどうやろ？笑」


A「真司郎きらい」


與「ふーん、じゃあ帰るわ、」







帰るつもりはないけど、帰るふりをすると

本気になって焦るAがかわいくて。





與「嫌いなんやろ？
せっかく来たけど帰るわ」


A「う、うそ、嫌いじゃない」



與「嫌いじゃない？」



A「…、す、すきだから、」



與「ふっ、笑

俺も好きやで？」



A「もー！怪我人に優しくしてよ〜！」


與「ごめんごめん、あー、かわい笑」


A「もうっ！」








拗ねながらも
最高の笑顔を見せるAをみて


Aをこれからも守っていこうと誓った。









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