虹色×白。(5)

99(Atae) ページ21

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…これ、常に通知オンにしとるん？









次々に来るリプは、
まだみんなこの状態のAを知らんのやろうか。

昨日の投稿へのリプが多い。









「ドラマ楽しみにしてます！」
「にし名前のひらがな２文字のドラマ共演やばすぎ」
「そろそろAAAみんなでいる姿みたいなぁ」









與「…そういえば
全部リプとか読んどるって言ってたもんな」









ケータイを引き出しにしまい、

服をしまっとると









A『…し…んちゃん…？』



與「A？A！！
そうやで、真司郎やで、


ちょっと待ってな、看護師さん呼ぶな！」







ナースコールを押すと

さっきの看護師さんが走ってきた。









看「苗字さん、今先生来ますからねー！」

A(コクン)









3分程して、昨日の先生が走ってきて

瞳孔の確認やらをはじめた。









医「苗字さん、右手握ってみてください

はい、では次左手握ってみてください…




…はい、大丈夫ですね！


傷見ますからね〜」









傷は幸い化膿などもせずに

良い状態やって。








ほんまによかった…










医「まだ脳の出血の可能性は否定出来ないので

1日は厳重警戒と言ったところですね。



頭を打ったので、
しばらくして内出血が顔の方に降りてきますが
異常なことではないので
痛々しいですがご安心ください。



休養の意味も込めて、
１ヶ月入院にしましょう。

もう少し安定したら手続きをお願いします。」



與「わかりました。

ありがとうございます」



医「では、また何かありましたら
ナースコールでお知らせください。

失礼します。」



與「ありがとうございました」







医師が立ち去ると、

看護師さんはAの元へ行き、





看「苗字さん、」




A『…？…！これ…？！』




看「今はとにかく休んでください。


それで
万全な状態でパフォーマンスしてください。

ファンはずっと待ってます。


それと…
aオタには苗字さんの努力伝わってます。

だから無理しすぎないでくださいね…」


A『…！っ、ありがとう…ございますっ…』








看護師さんの言葉を聞いた瞬間、

ぶわっと泣き出すA。



努力を認められたこと、
それを率直にファンに言われたこと


相当嬉しいんやと思う。









與「ほんまにありがとうございます…！」


看「っ、いえ、いつも元気を貰っているのは
我々の方ですから…っ」









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