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95(Atae) ページ17











西「…!與!!」









誰もいない救急の待合に、

ももちゃんと西島だけがぽつんと座っとって

静かな空間に西島の声が響いた。






俺の姿を見つけた瞬間、
西島が走ってくる。









與「A…Aは…!?」




込み上げる不安が

どんどん自分を押し潰していく。





西「頭の切れたところを今縫ってる。


倒れたのは
ストレスと過労からだろうって…」






も「かなり強く打ったみたいで
脳震盪を起こしてるらしいです…

脳出血の可能性も否めないので
入院は必須だと…」




與「そんな…」









今朝あんなに幸せそうな寝顔を
見せてくれとったのに




当たり前のことが
こんなに簡単に変わってしまうなんて
思いもしなかった。









3人の間に沈黙が流れて
重い空気が包む。









も「…あの、」






ももちゃんが沈黙を破った。







も「西島さんには話したんですけど…


Aさん、
ここずっと
與さんが帰国したらたくさんデートするって

嬉しそうに話してくれてたんです…



毎日
あと何日、明後日、明日…って。



私がもっと
スケジュール管理をしっかりしていれば…

Aさんは無理をしてしまうって
何年も一緒にいて分かるはずだったのに…。




Aさんにはもちろん
AAAの皆さんに
多大なご迷惑をかけてしまいました…





大変申し訳ございません…。」







目に涙を溜めながら話すももちゃんの背中を
西島がさする。






西「ももちゃんのせいじゃないですよ。

誰のせいでもない。」




與「そうや。
俺らはももちゃんのせいだなんて思わんよ。

こうやってAを近くで支えてるのは
紛れもなくももちゃんやから。」





も「っ…ありがとうございます…!」





静かに涙を流すももちゃんをみて

Aはほんまに人脈に恵まれたなと思った。









それから10分程。









処置室から
ストレッチャーに乗って出てきた
Aの姿は

頭にぐるぐる巻きの包帯と
頬のとこにもガーゼが貼られとって



とてもやないけど
仕事が出来る状態ではなかった。









医師「頭をかなり強く打っているので、

麻酔が切れても
目が覚めるまでもう少しかかるかと思います。


脳内出血の恐れがあるので
大事をとって

2ヶ月程安静にした方が良いと思いますね。」








も「2ヶ月…」


西「NYPギリってとこか…」









医師の話を聞いて考え込む2人。









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りなじろ(プロフ) - 松子さん» コメントありがとうございます!今日はもっとお話進めます(o^^o) (2018年6月10日 14時) (レス) id: bdf7a66217 (このIDを非表示/違反報告)
松子 - りなじろさん» うずうずしてしまいます。早く読みたくて (2018年6月10日 12時) (レス) id: 45f78a918e (このIDを非表示/違反報告)
りなじろ(プロフ) - EYさん» コメントありがとうございます!うわぁぁぁ!嬉しいです(o^^o)頑張ります! (2018年6月9日 10時) (レス) id: bdf7a66217 (このIDを非表示/違反報告)
EY - 更新、頑張ってください。更新されるたび、見に来てます!奥羽援してますね!! (2018年6月9日 8時) (レス) id: 4d9cc7d492 (このIDを非表示/違反報告)
りなじろ(プロフ) - ななさん» コメントありがとうございます!どんどん更新できるように脳みそフル回転させます〜(°°) (2018年6月4日 21時) (レス) id: bdf7a66217 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りなじろ | 作成日時:2018年4月5日 20時

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