虹色×白。(2)

22(Nishizima) ページ7

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『迷惑かけたくない』








名前が
その言葉を口にしたのは何回目だろう









俺は約12年間
デビュー前からだと約15年間


名前と関わってきたけど







『迷惑かけたくない』


と言っている割に




名前に迷惑をかけられた記憶は無い。



むしろ俺が迷惑かけてるくらい。









グループなんだから

名前が1人で抱える負担を軽くしたいのに。









俺がNissyとしての活動を始めた頃は

体調壊して
迷惑かけてたのになと思う。









名前が



つらい


苦しい


と言えるのは誰なんだろうか。









いつかその相手が俺になればと思い出したのは
いつからだろう。









............................................








名前『…あ、ごめ、
泣くつもりはなかったんだけど』



涙を拭って無理やり笑ってみせる名前。








名前『…大丈夫、ごめん』






西「名前？

何回も言ってるけど

グループなんだから迷惑かけるのが当たり前。



俺らはお前が何言っても離れたりしないんだから

なにかあったらすぐ言うこと！」





與「…もっと俺らにいろんなこと言ってええんやで？」






名前『…うん。

…12年も一緒なのに全然変わんなくてダメだよね、ほんと』





與「これから変えてけばええんよ、
ゆっくりでもええから。

名前がつらいと思ったら
言ってくれれば俺らは何だってするで」







名前『にっしー、真司郎ありがとう

これからはもっと頼るようにする。』





西「おう！」

與「おん」







名前『ってことで真司郎、お茶持ってきて♡笑』





與「はー！？いやや、

じゃあ一緒に行こ！
ずっと座っとるとダンス動けへんで？笑」









そういった真司郎はすごく優しい顔をしていて




ほんっとうに名前のことが大好きなんだなと

思い知らされる。









でもな、真司郎









お前だけのものにしたくない。






名前のことを


一番近くでずっと見てきたつもりではある。









西「はい！じゃあこの話は終わりね！！！

名前はメイク直してもらえよ！笑」




名前『あ！やば、怒られる…』





與「www」









名前の目には


誰かが
うつっているのだろうか。









ふと

2人の背中を見ながら思った。












今誰もうつっていないとしたら


俺は名前に想いを告げてもいいかな？









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