虹色×白。(2)

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與「あんな…名前。



ドーム終わったら伝えたいことがあんねん」






なんで







今言わないんだろう








このモヤモヤを抱えたままツアーなんて









名前『…今言ってくれてもいいのに』


與「え？」


名前『真司郎の好きな人の事でしょ？

別に今言えばいいじゃん』









あ。やばい






またこのパターン









名前「あ、ごめん

色々事情あるよね」






ツアーが始まるのに
あの時みたいに喧嘩するわけにはいかない









......................................................






少しの沈黙のあと
真司郎が口を開いた。









與「…ゃあ」



名前『ん？』






その目はとても悲しそうで


つらそうで。









なんでそんな顔…











なんでそんなつらそうな顔

私に向けるの？









真司郎の好きな人は
幸せだろうな。

こんなにも想ってもらえてるんだもんね。









・




気がつくと、



その目はまっすぐ私を捉えていた。









與「…じゃあ言うわ」


名前『…うん』








まっすぐ捉えられた私の目は


なぜか真司郎からそらすことが出来ない。









與「…じゃあ



もし俺がずっと









名前のこと好きやった







って言ったら









どうするん…？」









名前『え…？』









…聞き間違い？




真司郎がずっと







私のことを好き？












まっさか〜！









與「…ごめん

困るよな。ツアー始まるのに






だから終わったら話したかった。





返事はいつでもええよ。

俺が勝手に伝えちゃったんやし…





俺が名前のことを
ずっと大切だと思ってることだけは


頭に入れといて」







そう言って頭をポンポンされる。









聞き間違いじゃない





夢でもない









現実だ…








與「よし！ホテル戻ろーか！」



名前『え、あ、う、うん…///』









この時





素直に



私も好き


と伝えていたら









この先起こることで








真司郎のことを傷つけずに







済んだのかもしれない。









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