余命宣告4日目 ページ4
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「お邪魔します。」
部屋に入ると、轟くんは慣れた手つきで手を洗い料理を始めた。最上階だからと言って広いわけでもなく、4LDKの私の家の間取りと何ら変わらない部屋だった。
「洗面所借りるね。」
私も早速手洗いをする。余命宣告をされてさすがに心細かった私は轟くんがいてくれて助かった。とは言え、信頼のおける友達はいない。この話をしようにも出来ないのが今の現状だ。
仕方ない。恋人よりも仕事を優先してきた結果がこれなのだから。
キッチンへ戻ると茹でられている蕎麦にテーブルの上に並ぶお箸とアルコール飲料。正直お酒は苦手だ。臭くて、飲めたものじゃない。私はお酒に弱い。缶ビール1本で記憶を無くすくらい酔ってしまうほどに。
でも今日は気晴らしに。そう思い、轟くんと乾杯をして晩御飯を食べた。
「ったぁ。お酒なんて飲まなきゃ良かった……」
二日酔い特有のアルコール頭痛。気怠い体を起こして辺りを見回す。見慣れない寝室に私は下着姿。隣には気持ちよさそうに寝ている轟くん。
これは、一夜の間違いをおかしてしまったのか？
「と、轟くん！！」
「んぁ？はよう。」
呑気に朝の挨拶なんてしてる場合じゃないよ！そう思いながら私は慌てて服を着る。
「私たち、何も無かったよね？」
「あぁ。介抱してたら俺も釣られてそのまま寝ただけ。」
安心した。何も無いならそれに超したことはない。でも何故か、少しだけ残念な気もする。確かに、こんなイケメンが手を出してこないのは私に魅力が無いからなのだけれど。
「……あ！薬！！轟くんごめん！ご馳走様！」
昨日の夜の分の薬を飲んでいのを思い出し、私は急いで家に戻った。食欲のない時は胃薬と共に薬を飲むように。と先生に言われている。
私は朝に飲む錠剤を飲む分だけ出し、水で流し込んだ。
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Nao(プロフ) - 珊瑚さん» ありがとうございます！期待を超えるくらい泣かしてみせますね笑 (2020年1月21日 9時) (
レス) id: 9cbd37a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
珊瑚(プロフ) - うわ〜。これはいい小説な予感がします。最終回で泣いてしまうかも、更新待っています。 (2020年1月20日 23時) (レス) id: 75cba6923f (このIDを非表示/違反報告)
Nao(プロフ) - kagamikoto08さん» そうなんです！！爆豪が元カレでここから色々展開させていく予定なので楽しんでみて貰えたら嬉しいです！ (2020年1月18日 10時) (レス) id: 9cbd37a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
kagamikoto08(プロフ) - 余命宣告悲しいけど、１３日目にして爆豪が元彼って驚きました！ (2020年1月18日 10時) (レス) id: cbbf42e28b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nao | 作成日時：2020年1月15日 22時
