余命宣告14日目 ページ14
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彼に初めて出会ったのは言わずもがな。高校生活初日だ。個性が個性だったので勝己にすごく絡まれたのを覚えている。
それから彼は頻繁に私に絡んで来るようになった。
「そんなに私の事がウザいなら構わないでよ！！」
人生で初めてキレた。クソアマなど彼は私に暴言を吐く毎日。それが耐えられなかった。
「……なんで？」
彼は暴言を吐かれている私よりも傷付いた顔をしていた。意味が分からない。傷付いているのはこちらだし、泣きたいのも私だ。
「爆豪？」
「あﾞぁﾞ？悪かったな。」
逆にキレながら謝られても誠意というものは伝わってこない。後に分かったのはそれが彼の愛情表現の仕方だったと言うことだけだ。
それから私も勝己の優しさに気が付くのはそう遅くは無かった。例えば、私が教室でくしゃみをした時など。
「ヒーローになろうと言うやつが体調管理の1つも出来ねぇのかあぁ？クラスのヤツらに移したらどうすんだよ。邪魔だ。部屋でくたばってろ。」
これも直訳すると体大丈夫か？クラスのヤツらに移すのも心配だけどお前のことが一番心配だ。部屋に戻って休んでろ。と言う意味だ。
そんなことが分かってくると、勝己の可愛さにも気付くようになって来た。そして私たちは16歳から21歳までの5年間、付き合っていた。
2年前のことだが鮮明に覚えている。同棲していた家に帰ると、彼がソファに座って待っていた。
「今日早かったね！」
「A。お前がいるとヒーロー活動に支障が出る。」
突然に告げられた別れの言葉。その時は勝己に照れた様子など無かった。本当に心の底からの言葉だった。
この家を買ったのだって、勝己と別れて住む場所が無かったからだ。未だに恋人を作らないのも、勝己との最後の会話がトラウマになっているからである。
「そっか。別れよう。」
私はそう言って勝己の家を飛び出したのだった。
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Nao(プロフ) - 珊瑚さん» ありがとうございます！期待を超えるくらい泣かしてみせますね笑 (2020年1月21日 9時) (
レス) id: 9cbd37a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
珊瑚(プロフ) - うわ〜。これはいい小説な予感がします。最終回で泣いてしまうかも、更新待っています。 (2020年1月20日 23時) (レス) id: 75cba6923f (このIDを非表示/違反報告)
Nao(プロフ) - kagamikoto08さん» そうなんです！！爆豪が元カレでここから色々展開させていく予定なので楽しんでみて貰えたら嬉しいです！ (2020年1月18日 10時) (レス) id: 9cbd37a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
kagamikoto08(プロフ) - 余命宣告悲しいけど、１３日目にして爆豪が元彼って驚きました！ (2020年1月18日 10時) (レス) id: cbbf42e28b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nao | 作成日時：2020年1月15日 22時
