余命宣告1日目 ページ1
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マンションの扉を開く、ロビーを通り抜け、エレベーターにのり、20階のボタンを選択して背を壁に預ける。
私は何も考えられなかった。と言うか、考えたく無かった。
「膵臓癌。ステージ4です。」
端的に放たれたその二言は、私の心の中に妙にしっくりと落ちてきた。この時私はあぁ。死ぬのか。そう思ってしまった。要は治療をしても寿命を伸ばすだけの方法でしかないということだ。
なら、私は最後までヒーローとして。強く咲いていたい。死ぬ時は綺麗に散りたい。
その日は朝からヒーロー公安委員会の定期報告会だった。事務所を持つヒーロー達が集まって奉仕活動の報告、敵情報共有を行う大切な会。
そこに私、ヒーロー名Atomの霧原Aは初めて参加していた。
「A。久しぶり。」
そこで再開したのは轟焦凍。高校時代のクラスメイトだ。あの頃はそれほど話すことも無く、仲がいいかと聞かれればお互い知り合い程度にしか思っていなかっただろう。
そしてその会議の途中、私は腹痛を訴えて退席した。そして家に帰り様子を見るも腹痛は治まりそうにない。それどころか腰や背中まで痛みは広がった。
歩くことがままならない中、私は病院へ向かった。そして様々な検査をされた結果、膵臓癌のステージ4。末期ということだ。
膵臓癌は初期の状態は症状が出にくく、症状が出てきたとしても食欲不振、腹部膨満感。黄疸。と言った症状なので気づくのが遅くなるのだそう。
実際、最近食欲が無かったし、食べたとしてもすぐにおなかいっぱいになっていた。それは夏なので夏バテのせいだと思っていたのだが、そうではなかったみたいだ。
幸いにも黄疸の症状は出ていない。
私の手の中には鎮痛剤と吐き気止め、胃薬など、症状を抑えるための薬局での処方薬が入っていた。
「……これからどうしようかな。」
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Nao(プロフ) - 珊瑚さん» ありがとうございます！期待を超えるくらい泣かしてみせますね笑 (2020年1月21日 9時) (
レス) id: 9cbd37a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
珊瑚(プロフ) - うわ〜。これはいい小説な予感がします。最終回で泣いてしまうかも、更新待っています。 (2020年1月20日 23時) (レス) id: 75cba6923f (このIDを非表示/違反報告)
Nao(プロフ) - kagamikoto08さん» そうなんです！！爆豪が元カレでここから色々展開させていく予定なので楽しんでみて貰えたら嬉しいです！ (2020年1月18日 10時) (レス) id: 9cbd37a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
kagamikoto08(プロフ) - 余命宣告悲しいけど、１３日目にして爆豪が元彼って驚きました！ (2020年1月18日 10時) (レス) id: cbbf42e28b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nao | 作成日時：2020年1月15日 22時
