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僕達が式を挙げたのは、あの残念プロポーズから一ヶ月ほど経った日だった。
籍を入れた役所からの帰り道、結さんが「祝宴は今日挙げたいわ。良いでしょう？」と言って振り返った時のあの優しい笑顔は、今でも目にしっかりと焼き付いている。
祝宴は本丸内のみで執り行ったが、刀剣男士達の協力によってとても豪勢なものになり、親族無しでも非常に賑やかな式となった。
全員が僕達を祝福して、共に喜んでくれる。
僕にとって、こんなに幸せな日は初めてだった。
そしてその夜。
結「ねぇ、思うんだけど」
「ん？」
結「なんか、運命って凄いわね」
「え？まあ、そうですね。いきなりどうしたんです？」
結「だって。あなたがあの時ボコボコにされてなきゃ、私達、会ってなかったじゃない」
「うぁー…地味に傷えぐりますねー…今はちゃんと頑張ってますから…！」
結「え？そうだったかしら？」
「ちょっと！」
結「ふふ。あなたのそういう健気なところ好きよ」
「…僕も、貴女の母性の塊みたいな性格、好きですよ」
結「あら、言ってくれるじゃないの」
「そっちこそ」
結「じゃあ…そろそろ見せてもらおうかしらね」
「え？何を？」
結「鈍いわねぇ。結婚式の夜にやることなんて、一つしかないでしょ？…楽しませてもらうわよ」
その会話の後、僕は童貞を捨てた。
一年経っても、子供は出来なかった。
どうやら結さんの体質の方に問題があったらしい。
しかし僕は、結さんを責める気は全く無かった。
結さんも、そうショックな様子では無かった。
「どうしてもダメなら、養子貰って後継ぎにすれば良いんですよ。後継者作らない訳にもいかないでしょ？」
結「そうね。…でも、もうしばらくはこのままが良いわ。二人の時間を精一杯楽しみたいの」
「それもそうですね。それじゃあ、お気の召すままに」
結「やけに紳士的になったわねぇ」
「そうですかね。まあ、こういうとこくらいは」
結「あら、あなたにそんな心意気なんてあったかしら？私の記憶には無いわ」
「…」
そんなこんなで、幸せな日々は続いていく。
はずだった。
〜追記〜
童貞卒業秘話(笑)
あ、ちなみにここではまだ東は審神者ではないので鉤括弧の前の「審神者」は付けていません。
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そると@受験生(プロフ) - いつの間に沢山のコメントありがとうございます！これからも頑張りますぞ〜(*｀･ω･) (2017年3月31日 18時) (
レス) id: 762ecccfb8 (このIDを非表示/違反報告)
あやとり猫(プロフ) - 初コメ失礼します!! シリーズを見つけて1章から飛んできました!!面白すぎて涙が出ました(勿論感動でも出ましたよ!!) 鶴さん…みかち…ジジィが尊いことはわかりました(( そして遅くなりましたが続編おめでとうございます!!更新ゆるりと楽しみにしております!!(*＾▽＾*) (2017年3月20日 1時) (レス) id: ace5edcb89 (このIDを非表示/違反報告)
霧月(プロフ) - 続編おめでとうございます！！鶴丸さぁあん！！！ついに....！ついに....！恋をした！！！！短編も楽しみにしとりますぞ！！！ (2017年3月19日 20時) (レス) id: d9abe7bbeb (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - やったいちこめだやっふぃ！！！！続編おめでとうございますありがとうございます、いつも楽しみにしてます！ (2017年3月19日 20時) (レス) id: 2ca1777b5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そると | 作者ホームページ：
作成日時：2017年3月18日 11時
