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こん「本当に、A殿には心当たりが無いのですね?本当ですね?」
貴方「だーかーらー、ほんとだって私何百回言った?」
こん「ですがしかし、こういった事例は…」
貴方「一度も無いんでしょ。耳にタコができるくらい聞いたしそれ…」
Aは既に、飽き始めていた。
勿論始めの方はそう飽きるようなことはなかった。
もしかするとここに飛ばされた原因が分かるかもしれない、なんて希望があったからだ。
しかし今そんなものは全くなく、最近は同じ質問ばかりが繰り返されている。
こん「そうですか…では、私共は寿殿が行った狭間の開放によって歴史修正主義者が平成の地に降り立ったと考えておりますが…」
寿「寿殿はどうお考えですか、だろ」
こん「…」
寿はさらりとこんのすけの声を遮って答える。
どうやら今日はあまり質問内容を練ることが出来ていないようだ。
こんのすけはしばらく黙り込んだのち言う。
こん「…ありがとうございました。また後日もお願い致します」
こんのすけは床に置いてあった巻物を咥え、前足で器用に襖を開けると、跳ねるようにしてその場を去って行った。
その後ろ姿が完全に見えなくなると、三人は脱力して机に頭や顎を乗せた。
審神者「あー…やっと行った…」
寿「マジであの狐が俺の人生握ってると思うと余計なこと言えねーし…あー、胃いってぇ…」
貴方「と言うか良い加減めんどい…」
と、三人は口々にぼやく。
審神者「まあ二人の知らなかったこととか色々聞けたし、一概に無駄だったとは言えないけどさ」
貴方「あー分からんでもない」
審神者の一言に、二人は首を縦に振った。
こんのすけの質問によって暴露された三人の過去やら何やらに、お互い興味がないこともなかった。
寿「そういや昨日初めて知ったんだけど、審神者って、霊力使えば割と何でも出来るんだな」
貴方「あ、それ私も聞こうと思ってた」
審神者「ああ、神通力の話?あの質問も中々失礼だったよね、神通力を悪用してないかって。逆にどう悪用するのあれ」
貴方「ちょっと離れたとこにあるリモコン取るとか?」
寿「いやそれ違くね?」
審神者「悪いのどっちかって言うと生活態度じゃん」
三人は同時に肩を揺らして笑うと、本題に戻る。
寿「で…それって、師匠も俺も使えるんすか?」
審神者「使えないこともないよ。やってみようか」
そう言って審神者は立ち上がると襖を開けて、あっつー、と言いながら部屋から出て行った。
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そると@受験生(プロフ) - いつの間に沢山のコメントありがとうございます!これからも頑張りますぞ〜(*`・ω・) (2017年3月31日 18時) (レス) id: 762ecccfb8 (このIDを非表示/違反報告)
あやとり猫(プロフ) - 初コメ失礼します!! シリーズを見つけて1章から飛んできました!!面白すぎて涙が出ました(勿論感動でも出ましたよ!!) 鶴さん…みかち…ジジィが尊いことはわかりました(( そして遅くなりましたが続編おめでとうございます!!更新ゆるりと楽しみにしております!!(*^▽^*) (2017年3月20日 1時) (レス) id: ace5edcb89 (このIDを非表示/違反報告)
霧月(プロフ) - 続編おめでとうございます!!鶴丸さぁあん!!!ついに....!ついに....!恋をした!!!!短編も楽しみにしとりますぞ!!! (2017年3月19日 20時) (レス) id: d9abe7bbeb (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - やったいちこめだやっふぃ!!!!続編おめでとうございますありがとうございます、いつも楽しみにしてます! (2017年3月19日 20時) (レス) id: 2ca1777b5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そると | 作者ホームページ:
作成日時:2017年3月18日 11時