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鶴丸「何を言っているんだ、君は。三日月も言っていただろう、刀剣としての本業を忘れるなと」
鶴丸『でも今俺達が持っているのは人間の肉体と精神だ。こればかりはどうにもならん』
寿の鶴丸の態度に、東の鶴丸は苛立ちを覚え始めていた。
鶴丸「あのなぁ…俺もお前も鶴丸国永なんだ。自分と同じ鶴丸国永が怠けているのを指を咥えて見続けるほど、俺は呑気じゃないんでね」
鶴丸『俺が怠けているとでも言いたいのか?それは見当違いもいいとこだろう』
鶴丸「似たようなものだ」
争いは避けたいという思いはお互い同じであったが、ここまで来てしまうと取り返しがつかない。
ここで降参するのは、互いのプライドが許さなかったのである。
鶴丸『似たようなもの?馬鹿を言うな。そもそも、お前の思いがそれほどちゃちなものだった、ということではないのか?』
相手はあくまでも自分だ。相手を苛立たせる言葉なんて、手に取るように分かる。
段々と厳しくなってくる鶴丸達の声に、周りの刀剣男士達が鶴丸達の方を気にし始めた。
鶴丸「誰がそんな事を言った?俺はな、感情のコントロールとやらが上手く出来ているんだ。何処かの誰かさんと違って」
鶴丸『あのなぁ…!人間として生きた時間が少し長いからと言って、調子に乗るのもどうかと思うぞ』
鶴丸「はっ、調子になど乗っていないさ。ただお前があんまりにも幼稚過ぎるんで、少しばかり面白くてな」
寿の鶴丸は嘲笑する東の鶴丸を睨み付け、絞り出すように何か言おうとする。
鶴丸『お前…』
しかし、それを東の鶴丸は遮るようにして言った。
鶴丸「ん?もう怒るのか?やはり今の主とそっくりだな、何せお前の主は元ヤンなんてものなんだ、当たりま…」
本当は、そんなことを言うつもりじゃなかった。
相手の主を侮辱するなどという最低の行為。
それを、東の鶴丸はうっかり口に出してしまった。
寿の鶴丸は拳を固く握り締め、それを東の鶴丸の頰に勢い良く叩き付けた。
鶴丸「っ!」
鶴丸『貴様っ…!!!』
寿の鶴丸は、倒れた東の鶴丸に馬乗りになって、もう一発頰を殴り付ける。
獅子王「お、おい、お前ら何やってんだよ!やめろって!」
獅子王『主!鶴丸の奴らが喧嘩始めてんぞ!』
隣で試合をしていた獅子王達が叫ぶと、周りの刀剣男士達は鶴丸達を剥がしにかかった。
〜追記〜
課題の量多過ぎてキレそう(真顔
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そると@受験生(プロフ) - いつの間に沢山のコメントありがとうございます!これからも頑張りますぞ〜(*`・ω・) (2017年3月31日 18時) (レス) id: 762ecccfb8 (このIDを非表示/違反報告)
あやとり猫(プロフ) - 初コメ失礼します!! シリーズを見つけて1章から飛んできました!!面白すぎて涙が出ました(勿論感動でも出ましたよ!!) 鶴さん…みかち…ジジィが尊いことはわかりました(( そして遅くなりましたが続編おめでとうございます!!更新ゆるりと楽しみにしております!!(*^▽^*) (2017年3月20日 1時) (レス) id: ace5edcb89 (このIDを非表示/違反報告)
霧月(プロフ) - 続編おめでとうございます!!鶴丸さぁあん!!!ついに....!ついに....!恋をした!!!!短編も楽しみにしとりますぞ!!! (2017年3月19日 20時) (レス) id: d9abe7bbeb (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - やったいちこめだやっふぃ!!!!続編おめでとうございますありがとうございます、いつも楽しみにしてます! (2017年3月19日 20時) (レス) id: 2ca1777b5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そると | 作者ホームページ:
作成日時:2017年3月18日 11時