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本丸に着いて玄関の扉を開けると、数名の刀剣男士が慌てて駆け寄ってきた。
審神者が寿の状態を軽く説明すると、刀剣男士達は安堵と共に、少し心配そうな表情を浮かべた。

大広間の方に行くと、そこでは燭台切達が夕餉後の食器を片付けていた。


燭台切「あ、お帰りなさい。大丈夫だった?」

審神者「胃潰瘍だってさ。今は薬で寝てる。しばらくは消化の良いもの出してあげて」

燭台切『そっか、了解。あ、二人のご飯、そこにラップして置いてあるからあっためて食べてね』


燭台切に言われた途端二人の腹が、きゅるる、と間抜けな音を立てた。
緊張が解け、やっと空腹感が追い付いたのである。


貴方「…お腹空いた…」

燭台切「あはは。さて、僕達は明日の煮物の下ごしらえしなくちゃ」

審神者「人数これだけいると大変だよね、賑やかで楽しいけど。A、ちょっと寿寝かせてくるから僕の分もチンしておいて」

貴方「はいはーい」


隣り合った二台の大きな電子レンジに器を全て放り込み、それぞれボタンを押す。
ぶーん、と独特の音を出すレンジに背を向けて、Aは時計をちらりと見る。
午後十時過ぎ。思っていたよりも時間はかなり遅い。

そのまま二分ほど突っ立っていると、ピーッと言う音と共にレンジが止まった。
Aが器からラップを剥がして盆に乗せ、大広間に運ぼうとしたところで審神者が戻ってきた。


審神者「戻ったよ。ありがとう、運ぶよ」

貴方「うん。なんか遅くなかった?」

審神者「布団敷いたりしてたからね。あーお腹空いた」


二人が大広間の机の前に座った頃には、刀剣男士は燭台切以外誰も居なくなっていた。
審神者とAに気を使っているのか、寿の様子を見に行ったのかは分からない。


審神者「それじゃ、いただきます」


審神者は魚の煮付けを少しつついたが、一度箸を置いて肩に手を乗せ、腕と首をぐるりと回した。
めきっ、と審神者の童顔からは想像もつかないような音が出た。


貴方「うわ、何そのえげつない音…」

審神者「あー…ちょっと首と肩凝っちゃってね」


二時間も三時間も人を背負っていたのだ。そうなるのは仕方ない。


貴方「明日の筋肉痛やばそう」

審神者「どうだろうね。でも一応運動はそこそこしてるし、大丈夫だと思うけど」


そんな会話をしながら、二人は食事を済ませて燭台切の元に食器を運んだ。




〜追記〜

短編書く気力が無い(真顔

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設定タグ:刀剣乱舞 , とうらぶ , 女主   
作品ジャンル:アニメ
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そると@受験生(プロフ) - いつの間に沢山のコメントありがとうございます!これからも頑張りますぞ〜(*`・ω・) (2017年3月31日 18時) (レス) id: 762ecccfb8 (このIDを非表示/違反報告)
あやとり猫(プロフ) - 初コメ失礼します!! シリーズを見つけて1章から飛んできました!!面白すぎて涙が出ました(勿論感動でも出ましたよ!!) 鶴さん…みかち…ジジィが尊いことはわかりました(( そして遅くなりましたが続編おめでとうございます!!更新ゆるりと楽しみにしております!!(*^▽^*) (2017年3月20日 1時) (レス) id: ace5edcb89 (このIDを非表示/違反報告)
霧月(プロフ) - 続編おめでとうございます!!鶴丸さぁあん!!!ついに....!ついに....!恋をした!!!!短編も楽しみにしとりますぞ!!! (2017年3月19日 20時) (レス) id: d9abe7bbeb (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - やったいちこめだやっふぃ!!!!続編おめでとうございますありがとうございます、いつも楽しみにしてます! (2017年3月19日 20時) (レス) id: 2ca1777b5b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:そると | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年3月18日 11時

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