13☆寿視点☆ ページ18
朝八時。
貴方「おーい寿ー。おーい」
寿は、Aの声で目を覚ました。
寿「…あぁ、おはよう」
貴方「おはよ。なんかやたらと寝起き悪くない?」
寿「ん…そうか?」
貴方「まあいっか。とりあえず来て」
所々はねた自身の茶髪を指先で弄びながら、寿は眠そうな声で返事をする。実質かなり眠い。
それもそうだ、夜中に家を抜け出して二時間も帰って来なかったのだから。
まだ十三歳の頃の自分を相手にするのはかなりキツかった。
何を説教しようとそれはかつての自分が行ってきた行為なのだから、あまり厳しく言うことが出来ない。
かと言って逃げ腰になる訳にもいかない。
一生懸命に意思疎通を図ろうとしたが、どこから持ってきたのか日本刀を握り締めて追いかけて来た為、諦めて逃げ戻って来たのだ。
最終的に残ったのは、寝不足気味な身体と歴史改変をしようとしたことによる罪悪感だけである。
何も起こらなかったから良いものの、これで歴史を一転させてしまったらこれからの人生にも影響が出てしまう。
それだけは駄目だと自分に言い聞かせて、もうそんなことを企むのはよそうと心に決めた。
連れて来られた部屋には、既に飯をかき込み始めている伊達組がいた。
茶碗に白米を盛って運んでくるAを横目に、寿は太鼓鐘の隣に座る。
燭台切『おはよう主。昨夜はよく眠れて…なさそうだね』
大倶利『クマが出来ているぞ。珍しいな』
心配そうな目を向ける四人に、大丈夫だ、と答える寿。
実際あまり大丈夫ではないのだが、無駄に心配をかけるよりはずっとマシである。
そんな心境を紛らすように寿は手を合わせて、目の前に置かれた煮物を口に運んだ。
五年前と変わらない、懐かしい味付けについ頬が緩む。やはり食事には心を落ち着かせる効果があるらしい。
鶴丸『主、疲れているだろうが、食べ終わったら買い出しに行くぞ。日用品や衣類が無いとな』
氷と麦茶の入ったグラスを、からん、と鳴らしながら鶴丸はこちらに言う。
確かにそういえば何も用意していない。昨日は風呂にも入っていないのだ、夏に丸一日着替えられないというのは少々キツい。
と、ひとつAが思い出して言った。
〜追記〜
中間テスト自己最低順位出ましたぁー(白目
次の話から「伊達組でショッピング」リクエスト消化しまーす。こちら本編に混ぜ込みまーす。
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りなほ@受験生(プロフ) - ありがとうございます(`・ω・´)私自身青江クラスタなのでそう言って頂けるとホントウレシィ… (2016年12月18日 0時) (レス) id: 762ecccfb8 (このIDを非表示/違反報告)
腐り始めた豆腐 - ↓青一江じゃないです。アオーエです。 (2016年12月17日 20時) (レス) id: 20ecaa2ed9 (このIDを非表示/違反報告)
腐り始めた豆腐 - もう……本当にこの小説大好きです(笑)寿も東も夢主も大好きだぁー!!東の本丸の青ー江が好きすぎる。更新楽しみにしてます! (2016年12月17日 20時) (レス) id: 20ecaa2ed9 (このIDを非表示/違反報告)
りなほ@多忙(プロフ) - この話は割と寿中心なのです( ˇωˇ )トラブルメーカーェ…グラサンは大爆笑でした (2016年11月1日 23時) (レス) id: 762ecccfb8 (このIDを非表示/違反報告)
白鶴(仮)@プリンは犠牲になったのだ - 寿…お馬鹿さんですか、お前は…… グラサンwwそういやそうだったwwwww (2016年10月31日 14時) (レス) id: 064ce5e387 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そると | 作者ホームページ:
作成日時:2016年9月19日 21時