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寿「よっし…」
闇夜の中で寿が降り立ったのは、ちょうど寿の本丸の前だった。
重厚な木の扉はやはり内側から鎖がかけてあるらしく、取っ手を動かしてもガチャガチャと音を立てるだけで開く様子は全く無かった。
それなら、と寿は側にそびえ立っている木に駆け寄り、よじ登る。
そこから軽々と塀を乗り越えて、あっさりと本丸の中に進入した。自分の本丸なのだからすぐ侵入出来て当然だろう。
寿「さて…説得しますかねっと」
寿は躊躇せず、自室の方向へと向かって行った。
*
闇夜に浮かぶ狭間。
それはぽっかりと口を開け、とある審神者の本丸前で、とある審神者を待っていた。
と、その狭間の前に、何者かが立ち塞がった。
やけに大きな体をしたそれは、怪しく光るその目を向けてただ立っている。
ごつごつとした手でそっと狭間に触れてみる。
特に何も起こらない。
手にした大太刀を狭間に向かって振るってみる。
特に何も起こらない。
狭間は相変わらず微かな光を放ちながら、そこに存在し続けている。
狭間の中に腕を突っ込んでみた。
入ったところから先が見えない。
狭間の中に脚を突っ込んでみた。
入ったところから先が見えない。
狭間の中に頭を突っ込んでみた。
体全体が、狭間の中に入っていった。
それを見た後方の仲間達は、つられるように狭間の中に入ってゆく。
そして、いつの間にかとある場所にそいつは立っていた。
煌々と光る街灯に照らされ、少しばかり目を細める。
そして何かに取り憑かれているかのように、大きな声で吠えた。
大地を震わすほどの音だったにも関わらず、歴史修正主義者の咆哮は誰も聞かなかった。
いや、誰にも聞くことが出来なかった。
〜追記〜
あーあやっちまったなぁ寿、しーらね。
リクエストも挟んでるので三平の展開ははっきり決めてないんですわワタシ('ω')
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りなほ@受験生(プロフ) - ありがとうございます(`・ω・´)私自身青江クラスタなのでそう言って頂けるとホントウレシィ… (2016年12月18日 0時) (レス) id: 762ecccfb8 (このIDを非表示/違反報告)
腐り始めた豆腐 - ↓青一江じゃないです。アオーエです。 (2016年12月17日 20時) (レス) id: 20ecaa2ed9 (このIDを非表示/違反報告)
腐り始めた豆腐 - もう……本当にこの小説大好きです(笑)寿も東も夢主も大好きだぁー!!東の本丸の青ー江が好きすぎる。更新楽しみにしてます! (2016年12月17日 20時) (レス) id: 20ecaa2ed9 (このIDを非表示/違反報告)
りなほ@多忙(プロフ) - この話は割と寿中心なのです( ˇωˇ )トラブルメーカーェ…グラサンは大爆笑でした (2016年11月1日 23時) (レス) id: 762ecccfb8 (このIDを非表示/違反報告)
白鶴(仮)@プリンは犠牲になったのだ - 寿…お馬鹿さんですか、お前は…… グラサンwwそういやそうだったwwwww (2016年10月31日 14時) (レス) id: 064ce5e387 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そると | 作者ホームページ:
作成日時:2016年9月19日 21時