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寿と刀剣男士を家の中に招き入れたAは、とりあえず顔馴染みの顔を一通り見た。
全員のカラコンとウィッグは取らせている。
当然なのだろうが、身に付けている衣服以外の見た目は全く変わっていない。
そしてAは、ひとりだけ幼い体をした少年に声を掛けた。
貴方「ひょっとして、あの貞ちゃん?」
太鼓鐘『ああ、俺が太鼓鐘貞宗。まあよく分かんねーけど、とりあえずお前の話は聞いてる。よろしく頼むぜ』
意外にも貞ちゃんは短刀だった。
燭台切がひたすら口にしていた名前であり、寿に見せて貰った写真は顔しか写っていないものだったため、勝手に太刀あたりだろうと勘違いしていたのだ。
鶴丸『にしても本当に久し振りだな。五年も会っていなかったんだ、寂しくなかったか?』
貴方「いや別に」
燭台切『そんなにスッパリ言っちゃうかぁ…』
若干嘘が混じっているものの、今はこうして会えたのだから過去の感情などはどうでも良い。
今はとにかく再開できた喜びを噛み締めたいのである。
大倶利『…たく。いつ帰れるんだろうな、俺達は』
相変わらずぶっきらぼうな態度で、大倶利伽羅は言う。
燭台切『分かんないよ、そんなの。主だって色々大変…あれ?そういえば主は?』
貴方『一人にしてくれって言われたから、別の部屋に放り込んどいた』
部屋の中をきょろきょろ見渡す燭台切に言うA。
寿は家に入るまでずっと黙っていたが、刀剣の四人が部屋に入ったあたりでそう言い出したのだ。
あまり見ない寿の真剣な表情に、Aはここから離れた所に位置する部屋に案内していた。
鶴丸『一体主はどうしたんだ?』
燭台切『ひょっとして凹んでるのかな。こんなことになっちゃったんだし』
太鼓鐘『それなら慰めに行こうぜ!伊達男パワーで一発…』
大倶利『貞』
勢い良く立ち上がった太鼓鐘を、大倶利伽羅は静かな声で静止した。
大倶利『止めておけ』
太鼓鐘『えー?何でだよ?あいつが凹んでるとこ、見たことあるか?それなら俺達で…』
大倶利『聞こえなかったのか』
大倶利伽羅は真面目な顔で太鼓鐘を見た。
大倶利『あいつが落ち込む程のショックだったんだ。たまには放っておいてやれ』
なんだかんだで伽羅ちゃんは優しい。
少し照れ臭くなったのか、大倶利伽羅は『もう寝る』と言ってそのまま床に寝転がった。
他の奴らも床に寝そべり始めたので、Aは部屋の電気を消してその場を立ち去った。
〜追記〜
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りなほ@受験生(プロフ) - ありがとうございます(`・ω・´)私自身青江クラスタなのでそう言って頂けるとホントウレシィ… (2016年12月18日 0時) (レス) id: 762ecccfb8 (このIDを非表示/違反報告)
腐り始めた豆腐 - ↓青一江じゃないです。アオーエです。 (2016年12月17日 20時) (レス) id: 20ecaa2ed9 (このIDを非表示/違反報告)
腐り始めた豆腐 - もう……本当にこの小説大好きです(笑)寿も東も夢主も大好きだぁー!!東の本丸の青ー江が好きすぎる。更新楽しみにしてます! (2016年12月17日 20時) (レス) id: 20ecaa2ed9 (このIDを非表示/違反報告)
りなほ@多忙(プロフ) - この話は割と寿中心なのです( ˇωˇ )トラブルメーカーェ…グラサンは大爆笑でした (2016年11月1日 23時) (レス) id: 762ecccfb8 (このIDを非表示/違反報告)
白鶴(仮)@プリンは犠牲になったのだ - 寿…お馬鹿さんですか、お前は…… グラサンwwそういやそうだったwwwww (2016年10月31日 14時) (レス) id: 064ce5e387 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そると | 作者ホームページ:
作成日時:2016年9月19日 21時