検索窓
今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:103,173 hit

8 ページ13

寿と刀剣男士を家の中に招き入れたAは、とりあえず顔馴染みの顔を一通り見た。

全員のカラコンとウィッグは取らせている。
当然なのだろうが、身に付けている衣服以外の見た目は全く変わっていない。

そしてAは、ひとりだけ幼い体をした少年に声を掛けた。


貴方「ひょっとして、あの貞ちゃん?」

太鼓鐘『ああ、俺が太鼓鐘貞宗。まあよく分かんねーけど、とりあえずお前の話は聞いてる。よろしく頼むぜ』


意外にも貞ちゃんは短刀だった。
燭台切がひたすら口にしていた名前であり、寿に見せて貰った写真は顔しか写っていないものだったため、勝手に太刀あたりだろうと勘違いしていたのだ。


鶴丸『にしても本当に久し振りだな。五年も会っていなかったんだ、寂しくなかったか?』

貴方「いや別に」

燭台切『そんなにスッパリ言っちゃうかぁ…』


若干嘘が混じっているものの、今はこうして会えたのだから過去の感情などはどうでも良い。
今はとにかく再開できた喜びを噛み締めたいのである。


大倶利『…たく。いつ帰れるんだろうな、俺達は』


相変わらずぶっきらぼうな態度で、大倶利伽羅は言う。


燭台切『分かんないよ、そんなの。主だって色々大変…あれ?そういえば主は?』

貴方『一人にしてくれって言われたから、別の部屋に放り込んどいた』


部屋の中をきょろきょろ見渡す燭台切に言うA。
寿は家に入るまでずっと黙っていたが、刀剣の四人が部屋に入ったあたりでそう言い出したのだ。
あまり見ない寿の真剣な表情に、Aはここから離れた所に位置する部屋に案内していた。


鶴丸『一体主はどうしたんだ?』

燭台切『ひょっとして凹んでるのかな。こんなことになっちゃったんだし』

太鼓鐘『それなら慰めに行こうぜ!伊達男パワーで一発…』

大倶利『貞』


勢い良く立ち上がった太鼓鐘を、大倶利伽羅は静かな声で静止した。


大倶利『止めておけ』

太鼓鐘『えー?何でだよ?あいつが凹んでるとこ、見たことあるか?それなら俺達で…』

大倶利『聞こえなかったのか』


大倶利伽羅は真面目な顔で太鼓鐘を見た。


大倶利『あいつが落ち込む程のショックだったんだ。たまには放っておいてやれ』


なんだかんだで伽羅ちゃんは優しい。

少し照れ臭くなったのか、大倶利伽羅は『もう寝る』と言ってそのまま床に寝転がった。
他の奴らも床に寝そべり始めたので、Aは部屋の電気を消してその場を立ち去った。



〜追記〜

テスト自己最低順位獲得

9☆寿視点☆→←7☆夢主視点☆



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (170 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
412人がお気に入り
設定タグ:刀剣乱舞 , とうらぶ , 女主   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

りなほ@受験生(プロフ) - ありがとうございます(`・ω・´)私自身青江クラスタなのでそう言って頂けるとホントウレシィ… (2016年12月18日 0時) (レス) id: 762ecccfb8 (このIDを非表示/違反報告)
腐り始めた豆腐 - ↓青一江じゃないです。アオーエです。 (2016年12月17日 20時) (レス) id: 20ecaa2ed9 (このIDを非表示/違反報告)
腐り始めた豆腐 - もう……本当にこの小説大好きです(笑)寿も東も夢主も大好きだぁー!!東の本丸の青ー江が好きすぎる。更新楽しみにしてます! (2016年12月17日 20時) (レス) id: 20ecaa2ed9 (このIDを非表示/違反報告)
りなほ@多忙(プロフ) - この話は割と寿中心なのです( ˇωˇ )トラブルメーカーェ…グラサンは大爆笑でした (2016年11月1日 23時) (レス) id: 762ecccfb8 (このIDを非表示/違反報告)
白鶴(仮)@プリンは犠牲になったのだ - 寿…お馬鹿さんですか、お前は……  グラサンwwそういやそうだったwwwww (2016年10月31日 14時) (レス) id: 064ce5e387 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:そると | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年9月19日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。