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死にかけの金魚のような顔の審神者は、こちらに向かって話し出した。
審神者「…まあいいや…終わったことは仕方ないしね…ところで寿、今日いつまでいる?」
寿「そっすねー。Aと会えたし、夜までいるかもしれませんね」
審神者「分かった、日付が変わる前には帰って来なよ。僕は先に帰るから。それじゃまたね、A」
貴方「あ、ちょっと!」
まだろくに話を聞いていないのに、もう別れるつもりか。
背を向ける審神者を追いかけようとすると、寿がAの肩を掴んだ。
寿「あー大丈夫大丈夫。多分また近いうちに会えるぞ。お前のこと二、三ヶ月に一回くらい見つけてたけど、あえて避けてただけだし」
貴方「マジか」
寿「つーわけでさ。ちょっと付き合ってくんねーか?話したいことなんて山ほどあんだ」
答えは勿論イエス。
しかしとりあえず、この手に持った花束だけはどうにかしたかったので、一旦家に戻ることにした。
そして家までの間をしばらく四人で歩き、家に花束を置いてまた出発。
その歩いている間にも、沢山の話を聞けた。
平成には今でもよく遊びに行くこと。
連れて行く刀剣は予約制だということ。
勿論服も変え、刀剣によってはウィッグやカラコンを使用するということ。
最近株投資を始めてみたら、利益が多く出たこと。
その金で本丸を広く、大きく改装したこと。
新しい刀剣を沢山迎えられたこと。
まだ審神者に弟子入りを認められていないこと。
それは大きなことから小さなことまで、沢山あった。
貴方「ところで、今どこ向かってんの?」
寿「え?知らねーけど」
貴方「はぁ!?」
寿「まーまー。ほっつき歩いてるだけでも良いじゃん。まだまだ話し足りないんだよ」
貴方「ふーん…」
寿「あ!そうそう!師匠のことなんだけどさ。
あの人、お前の様子見たいからって、平成行く時はわざわざこの時代のこの場所来てたんだよ。ヤバくね?エンカウント率がどーとか言って」
貴方「うっわ何それ、ストーカー?」
寿「いやその言い方はねぇだろ?んで、ちょいちょいお前の姿は俺も師匠も見てたんだけど、話し掛けるのは流石に止められてさ。なんか師匠いわく『記憶あるかもしれないから…』だと。そんなに自分の術に自信ない人だったっけなぁ」
寿のマシンガントークは以前と変わっていない。
結局A達は夢中で語り合い、気付けば時刻はもう八時を回っていた。
〜追記〜
いべんと
あかし
こない
はよ
おいでやす
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りなほ@受験生(プロフ) - ありがとうございます(`・ω・´)私自身青江クラスタなのでそう言って頂けるとホントウレシィ… (2016年12月18日 0時) (レス) id: 762ecccfb8 (このIDを非表示/違反報告)
腐り始めた豆腐 - ↓青一江じゃないです。アオーエです。 (2016年12月17日 20時) (レス) id: 20ecaa2ed9 (このIDを非表示/違反報告)
腐り始めた豆腐 - もう……本当にこの小説大好きです(笑)寿も東も夢主も大好きだぁー!!東の本丸の青ー江が好きすぎる。更新楽しみにしてます! (2016年12月17日 20時) (レス) id: 20ecaa2ed9 (このIDを非表示/違反報告)
りなほ@多忙(プロフ) - この話は割と寿中心なのです( ˇωˇ )トラブルメーカーェ…グラサンは大爆笑でした (2016年11月1日 23時) (レス) id: 762ecccfb8 (このIDを非表示/違反報告)
白鶴(仮)@プリンは犠牲になったのだ - 寿…お馬鹿さんですか、お前は…… グラサンwwそういやそうだったwwwww (2016年10月31日 14時) (レス) id: 064ce5e387 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そると | 作者ホームページ:
作成日時:2016年9月19日 21時