昼餉前にて ページ39
湯気を立てているカレー肉うどんを指差して、Aは一言。
貴方「これお供の狐？」
燭台切「違うに決まってるでしょ」
当然だけどあっさり否定された。
燭台切は苦笑いすると、本音を零す。
燭台切「他の子からカレーのリクエストがあったから、カレーうどんにしたけど…今更ちょっと後悔」
まあそうだろう。
本丸には白い服や装飾を身に付けた奴が沢山いるため、洗濯をする燭台切にとって、カレーうどんを作るという行為は自分の首を絞めることに等しいのだから。
特に鶴丸とか…と考えたところで、Aは彼がこの場にいないことに気が付いた。
貴方「鶴丸は？」
燭台切「あれ？本当だ。あの人いつも誰かと一緒だから、もう来てるかと思ったんだけど…お茶用意してるから、呼んできて貰えるかな？」
燭台切の頼みを引き受け、Aは騒がしい大広間を出る。
貴方「鶴丸ー、妖怪ビックリマッシロー、出ておいでー」
変てこな即興あだ名を使いつつ、廊下を歩くA。
お腹すいたから早く出てこい…うどんのびる。
ひょっとしてまた上から落ちて来たりして、と天井を確認するも、当然そんなものいる気配さえない。
すると目の前の伊達部屋から、鶴丸がいきなり出てきた。
鶴丸「誰が妖怪ビックリマッシローだって？」
貴方「うおっ」
Aはふと声を上げて退く。
聞かれてたし。
鶴丸「何か用か？」
貴方「あぁ、昼ご飯。カレー狐肉うどん」
鶴丸「え、まさか…鳴狐のお供は食用だったのか？」
貴方「ちげぇよ」
クソッ、こいつと私の思考一緒かよ、クソッ
とりあえず、とAは鶴丸の手を引いて大広間に連れて行くことにして、手を掴んだ。
しかし鶴丸はAの手をばっと振り払った。
貴方「え？」
鶴丸「あ…いや、すまん！虫か何かだと思って…」
貴方「あぁ!?」
鶴丸「ゴメンナサイ」
鶴丸の失言に威嚇するA。
鶴丸は冷や汗ダラダラである。
貴方「まあいいや。早く行こ」
あんまり小さいことで怒っていたら、どこぞの文系ゴリラと同類になってしまう。
鶴丸は複雑な笑いをしながら、Aの後を追いかけた。
〜追記〜
眠くてまたもや文章が崩壊。
伊達のターン多いですね。しかしまだ鶴編は続きます。
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そこら辺の水溜まりの水@不味い水(プロフ) - 作品を読もうと画面を見るとグロ画像がありしょっぱなから精神を抉られた、慰謝料を寄越せ (2018年5月12日 21時) (
レス) id: 30224d1d1f (このIDを非表示/違反報告)
りなほ@多忙(プロフ) - 御影さん» 包丁藤四郎!?そんな刀があるのですか…知りませんでした((((；ﾟДﾟ))))大丈夫です、なっちまってません← (2016年9月22日 21時) (レス) id: 762ecccfb8 (このIDを非表示/違反報告)
御影 - 先日徳川美術館で見てきた包丁藤四郎を思い浮かべてしまいましたよ(^-^;一応この話自体は簡潔してるみたいだしこれから読み始めるところなので(←おい)あり得ないでしょうが包丁藤四郎になっちまってるのかなぁー、と妄想しました！ (2016年9月22日 17時) (レス) id: a473325dfe (このIDを非表示/違反報告)
アヤミ(プロフ) - りなほ@多忙さん» なにこの会話！！めちゃ入りたかった！！ (2016年2月9日 19時) (レス) id: dcc37d5cfe (このIDを非表示/違反報告)
りなほ@多忙(プロフ) - 綺羅さん» …続きはメールでしましょうねー (2016年2月6日 7時) (レス) id: a309352d54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りなほ | 作者ホームページ：
作成日時：2015年10月31日 13時
