審神者と刀匠とall950☆審神者視点☆ ページ2
木枯らしの吹く初冬の日、鍛治場にて。
審神者「今度こそ…四時間!?」
刀匠「…一時間と三十分くらいです」
審神者「ああああああああああっ!!!!!!!」
今日もまた、審神者の叫び声が本丸に響き渡った。
かなり大きな雄叫びだったが、これは既に審神者の習慣となっている為本丸の奴らはぴくりともしない。
審神者「…誰も慰めさえしてくれないし…もう…薄情者ばっかり…！」
毎日違うレシピを試し、01:30:00という絶望的な数字を知って叫ぶという何とも哀れな習慣。
しかし此処の審神者はとある名刀を入手したいが為に、鍛刀を止めることなどは決して無かった。
負のローテーションの中、審神者は冴えないながらも立派な主として日々邁進中である。
で。
四つの素材である木炭、玉鋼、冷却材、砥石を千個ほど一気につぎ込んだ審神者は、半ばヤケクソになっていた。
どれだけ時間と資材費やしたと思ってるの!?
買うにも資材お高いんだよ!?
成人男性の群れでたのしくむさくるしく過ごしてるんだよ!?
こんなに頑張ってんだから、この際ほくそ笑む程度で良いんで女神様笑いやがれくださいよ！
審神者「はいはいはいはい！じゃあこれら全部五十個ずつね!!よろしく刀匠さん!!!」
刀匠「あのー…それでは三日月様は…
あ、いや。やっぱりなんでもないです、はい」
面倒臭いと思いつつ、刀匠は溜息をつきながらも審神者に従って、しぶしぶ木炭を燃やし始めた。
＊
どれほど経っただろうか？…と言ってもまだ一、二分位しか経っていないのだが、審神者はふてくされた様子で尋ねる。
ガキ臭い？知らないしそんなの。
審神者「どのくらいかかる？」
オール最低値の素材だ、打刀さえ出ないだろう。きっと二十分程度で済む。
審神者はそう信じ込んでいたのだが…
刀匠「ええっと、その…あと一分くらいで」
審神者「は？」
審神者は時計を確認した。
まだ二分。
いや、ありえない。
短くても数十分はいつもかかるはず。
審神者はそれを訴えるが、刀匠曰く『ひょっとしたら新刀剣かもしれない』と。
先程までムスッとしていた審神者だが、今度はとてつもなく気分が高潮し始めていた。
長いこと主をしてきて、ここまで興奮したことはあっただろうか。
…だからそこ、ガキって言わない！
刀匠「出来ました！」
刀匠が叫ぶと同時に、鍛治場は突然眩い光に包まれた。
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そこら辺の水溜まりの水@不味い水(プロフ) - 作品を読もうと画面を見るとグロ画像がありしょっぱなから精神を抉られた、慰謝料を寄越せ (2018年5月12日 21時) (
レス) id: 30224d1d1f (このIDを非表示/違反報告)
りなほ@多忙(プロフ) - 御影さん» 包丁藤四郎!?そんな刀があるのですか…知りませんでした((((；ﾟДﾟ))))大丈夫です、なっちまってません← (2016年9月22日 21時) (レス) id: 762ecccfb8 (このIDを非表示/違反報告)
御影 - 先日徳川美術館で見てきた包丁藤四郎を思い浮かべてしまいましたよ(^-^;一応この話自体は簡潔してるみたいだしこれから読み始めるところなので(←おい)あり得ないでしょうが包丁藤四郎になっちまってるのかなぁー、と妄想しました！ (2016年9月22日 17時) (レス) id: a473325dfe (このIDを非表示/違反報告)
アヤミ(プロフ) - りなほ@多忙さん» なにこの会話！！めちゃ入りたかった！！ (2016年2月9日 19時) (レス) id: dcc37d5cfe (このIDを非表示/違反報告)
りなほ@多忙(プロフ) - 綺羅さん» …続きはメールでしましょうねー (2016年2月6日 7時) (レス) id: a309352d54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りなほ | 作者ホームページ：
作成日時：2015年10月31日 13時
