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Aは本能で感じ取った。
結は、取り憑かれている。
この結に取り憑いている時間遡行軍をどうにかすれば、乗っ取られた結の体は傷付くことなく解放される。
勘付かれないよう、時間遡行軍の相手をする振りをしてAは結の背後に回り、タイミングを見計らう。結はまだ平野の苦悶の表情を楽しんでいるようだった。
いける。
周りの時間遡行軍を蹴散らしたところで、Aはゆっくりと結に近付き、尻尾らしきものを掴んで斬り落とそうとした。
だが、尻尾を掴んだところで気付かれてしまい、それを斬り落とす前に腕で振り払われてしまった。
貴方「おわっ…！」
女性とは思えないほどの腕力に、勢い余って地面に転がるA。
結は一瞬だけ警戒するようにAを睨んだが、すぐに優しい微笑みを浮かべた。
結「イヤねぇ。どこを触っているノかしら」
一瞬だけ見せた今の表情で、あれが弱点なのだとAは確信する。
すると長曾根が、地面に倒れるAの体を起こすと同時に、そっと耳元で囁いた。
長曾根「あれだな」
あれ、というのは多分、結から出ている尻尾。長曾根にも見えていたのだろう。
Aが小さく頷くと、長曾根は大太刀の相手をする振りをしながら結の背後に回った。
結はまだAの方を警戒しているらしく、Aから目を離そうとしない。チャンスだ。
Aは再度、結に飛びかかった。
貴方「それっ…！」
結「アナタも懲りないわねェ。まったク、何も変わラナイじゃ…」
結がAの方に手を伸ばした時、大太刀の方を向いていた長曾根が方向を突然変える。
そしてそのまま地面をひとつ蹴ると、結の着物をしっかり掴んだ。
結「な…」
長曾根「済まんな、こちらだ」
そして長曾根は、着物越しに尻尾を握ると、打刀を一振りして斬り裂いた。
結は、口を動かして何かを言おうとする。しかしそれが言葉の形になることはなかった。
微笑みが顔から消え去り、結はそのまま地面に倒れ伏した。
時間遡行軍の群れが、それ以上増えることはなかった。最後の一振りを破壊したところで、その戦場には静寂が訪れた。
〜追記〜
数学再考査食らったでござる(:3_ヽ)_
再考査落ちたら留年してしまうでござる(:3_ヽ)_
やばいでござる(:3_ヽ)_
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篠屋裕季(プロフ) - 突然すみません！誤字を見つけましたので報告させていただきます！虎撤の兄貴の名前がミスってます…(＞＜)『長曾根』ではなく『長曽祢』です！このコメントは消して下さっても構いません!!どうか訂正をお願い致します!! (2017年12月23日 16時) (携帯から) (
レス) id: f2dc7330c9 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - 狂華さん» お返事遅れてすみません(汗)応援ありがとうございます！('ω' )三( 'ω')頑張ります (2017年10月8日 12時) (レス) id: 762ecccfb8 (このIDを非表示/違反報告)
狂華 - 凄く楽しく読ませてもらっています！私も受験生なので息抜きにさせていただいています！無理せず更新頑張って下さい！ (2017年9月26日 0時) (レス) id: 8c5a9a8c33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そると | 作者ホームページ：
作成日時：2017年9月23日 14時
