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審神者「うっ、あ…ァああアあああアあ!!!」
先程まで結の攻撃を防御し続けていたはずの審神者は、槍を持ったまま踊るように四肢をばたつかせていた。結はそれを子犬でも見るような、優しい目をして眺めている。
太鼓鐘「おい…まさか…」
そのまさかであった。
審神者を通して、Aと刀剣男士の霊力が吸い取られているのである。
それどころか、様子を見る限り審神者は、霊力と一緒に身体を乗っ取られる寸前だった。現に審神者の持つ槍の矛先はA達の方を向いている。一歩手前で何とか堪えているらしいが、完全に乗っ取られるのも時間の問題だ。
そう考えている間にもA達の身体は更に重くなり、時間遡行軍達の刃をろくに避けられないまま次々と攻撃される。
貴方「痛っ…！」
腕を短刀で斬り付けられるA。このままではA達の命まで危ない。
石切丸「早く、主の気を逸らさないと…主！正気を取り戻すんだ！」
石切丸は懸命に審神者に呼び掛けるが、その耳に石切丸の声は届いていないようで、審神者は顔に苦悶の表情を浮かべたままだ。
何か、何かないのか。審神者の気を逸らせるもの。
もっと近付いて声を掛けるか？いや、槍を持った審神者がこんな状態ではとても近付けない。
陸奥守の拳銃を借りて、近くで銃声を鳴らすか？いや、弾が下手に当たってしまうかもしれない。
それなら、石か何かを投げ付けるか？
Aは地面を見た。だが落ちている石は皆せいぜい二、三センチ程度で、投げ付けて正気を取り戻させるには小さ過ぎるように思えた。
硬くて、ほどほどに重量があって、投げ付けても死にはしないもの…
Aの目に入るのは、地面にごろごろと転がっている、鞘に納まった刀剣。寿の刀剣男士達。
残されている選択肢は、それしかなかった。
貴方「…ごめん、」
軽く屈んで短刀を拾い上げる。見た目からして五虎退だろうか。
Aは包丁を一旦左手に持ち替え、短刀を右手にしっかりと握り締めた。
〜追記〜
学畜に成り果てているので更新遅れてます(:3_ヽ)_
余談ですが、10月31日で三平シリーズなんと2周年を迎えました…！長い、長過ぎる！！！
もう初期から読んで下さってる方いらっしゃらないんじゃ…？
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篠屋裕季(プロフ) - 突然すみません！誤字を見つけましたので報告させていただきます！虎撤の兄貴の名前がミスってます…(＞＜)『長曾根』ではなく『長曽祢』です！このコメントは消して下さっても構いません!!どうか訂正をお願い致します!! (2017年12月23日 16時) (携帯から) (
レス) id: f2dc7330c9 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - 狂華さん» お返事遅れてすみません(汗)応援ありがとうございます！('ω' )三( 'ω')頑張ります (2017年10月8日 12時) (レス) id: 762ecccfb8 (このIDを非表示/違反報告)
狂華 - 凄く楽しく読ませてもらっています！私も受験生なので息抜きにさせていただいています！無理せず更新頑張って下さい！ (2017年9月26日 0時) (レス) id: 8c5a9a8c33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そると | 作者ホームページ：
作成日時：2017年9月23日 14時
