お嬢ちゃん林檎はいかが？�� ページ6
これは小さな雛鳥がマジョマジョの実を食べるまでのお話である。
━━━━………
とある島の活気賑わう豊かな街。
そんな街にも裏があり、とある組織を潰す為に上陸したﾄﾞﾝｷﾎｰﾃ・ﾌｧﾐﾘｰ一同。
ﾄﾞﾌﾗﾐﾝｺﾞの愛娘Aも例外なく連れていくのがﾌｧﾐﾘｰの暗黙のルールであったりする。
ﾄﾞﾌﾗﾐﾝｺﾞやロー、叔父から1日でも引き離すと暴れるのが主な理由だ。
『ぱぱぁ……おじちゃ…ﾛｰ兄ぃ、どこぉ…』
そんなAは、裏世界の裏道にて迷子中。
しょんぼりしながら、その大きな目から涙が零れない様に擦りながら路地裏を歩き続けてどれくらいになったのか、もう分からない頃。
周りは徐々に静かになり、暗くなりはじめてきたせいで不安はより一層掻き立てられる。
ここまで裏の人間に見つからなかった運の強さは賞賛ものだろう。
『ぱぱぁ……ぐすっ、ぱぱぁー…』
「おやおや、小さなお嬢ちゃんだねぇー…」
不意にかけられた声にビクッと体を揺らして声の方へ顔を向けると。
薄汚れたボロマントに身を包み
シワシワの骨ばった手に長い爪。
マントを深く被っているせいで顔は見えないが
いつかまるでジョーラが読んでくれた絵本に出てくる悪い魔女のおばあちゃんみたいだとAは思った。
「こんな所で迷子かい？」
『ぅん…』
「そうかい…もう少しこっちへおいで
なぁに。怖がることはないよ…
お前さんをカエルにしたりしやしないさ…」
『おばあちゃんは、わるいまじょさん？』
「さぁー…どうだろうねぇ…
お前さんが悪い魔女と思うなら、そうなんだろうねぇ」
『っ、じゃあ！いいまじょさんっ！！』
子供と言うのはとても素直でそれでいて純粋だ。
疑うことを知らなさすぎる。
ﾄﾞﾌﾗﾐﾝｺﾞの娘と言えどもそれは例外ではなかった。
悪い魔女ではなく、良い魔女であると自分が思えばこの目の前の怪しすぎるお婆さんも良いお婆さんになるのだ。
「名前はなんて言うんだい」
『Aはね、A』
「そうかい、Aか。
良い名だ、お前さんに似合った名だねぇ」
そう言われ、花を咲かせたように笑うAにお婆さんは手を差し出した。
「どれ、そんなAに贈り物だ。
これを食べるかはA、お前さん次第。
食べればお前さんは魔女になる、この力を生かすも殺すもお前さん次第だよ」
『りん、ご？………変なりんご』
それは、悪魔の実と言われる果物だった。
お嬢ちゃん林檎はいかが？�□�←雛鳥は魔女っ子にレベルアップした
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緋桜(プロフ) - ムーンさん» コメントありがとうございます！妄想なら任せてくださいｯ！最高の笑えるほっこり感とニヤニヤをお届け出来るよう頑張ります！！今しばらく待っててください！ (2018年3月4日 22時) (
レス) id: 46532d3dc5 (このIDを非表示/違反報告)
ムーン(プロフ) - 更新した内容を早く読みたいと楽しみに待っている者です！色んな意味で期待してますので頑張ってください笑 (2018年3月4日 21時) (レス) id: 257ddb25d6 (このIDを非表示/違反報告)
緋桜(プロフ) - 里さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけるとニヤけながら妄想した甲斐があります！これからも「桃鳥と雛鳥」をよろしくお願いします！ (2018年3月3日 22時) (レス) id: 46532d3dc5 (このIDを非表示/違反報告)
緋桜(プロフ) - まめまめさん» コメントありがとうございます！「変態並に」というワードにドキッとしました！ぁ、やっべ。変態だとバレてるやないかって吹き出しました！更新に向けて頑張りますのでもうしばらく待っててくださいね！ (2018年3月3日 22時) (レス) id: 46532d3dc5 (このIDを非表示/違反報告)
里(プロフ) - 初めまして！コメント失礼します！この作品すごく好きでいつも更新楽しみにしてます！これからも頑張ってください！ (2018年3月3日 21時) (レス) id: 4bc136adeb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋桜 | 作成日時：2018年2月20日 1時
