【ONE PIECE】桃鳥の雛鳥part 01

食卓の正義 ページ4

ﾌｧﾐﾘｰの食卓は特定のモノが出た時に荒れる。
それはローが此処に来て一番に驚いた出来事だ。
ﾄﾞﾌﾗﾐﾝｺﾞに娘が居た事にも驚いたローだが、その時の驚きとは違う驚きだった。
━━━━…
ﾛｰside
『ロー兄ぃ！おはよっ！』

「おはよ」

こいつはA、俺の6つ下のガキだ。
家族を失って此処に来た時にAはお兄ちゃんが出来たと喜んでいた。
ﾊﾞｯﾌｧﾛｰはその言葉でその時泣いていたが、いい気味だと思う。
初めは鬱陶しかったが、ﾛｰ兄ぃ! ﾛｰ兄ぃ！と笑いながら俺を追いかけてくるこいつが今となっては可愛くて、二人目の妹みたいな感じなんだが…

そんなAは今、目をギラつかせて一つの皿だけを睨んでる。

『ん"んーぅ…』

「「「…………」」」

「どうしたA」

『ぱぱ…』

「なんだ？」

「「「(始まるｯｯ!!!)」」」

『ロブちゃん泣いてる』

「あ？死んでだ、泣くわけねェだろ」

『ぱぱぁｯｯ！めっ！ロブちゃんはAに食べてほしいよ〜ってゆってる！』

「言ってねェよ、それにAのロブスターなら目の前にあるだろ」

『このロブちゃんはちゃんと食べるもんっ！
でもぱぱのロブちゃんは、ぱぱイヤってゆってる！』

「フフ、馬鹿なこと言ってねェで早く食え」

『むぅ"〜…ぱぱのばかぁ！！』

「「「(あ"ぁ"ｰ!!言っちゃたァァ!)」」」

かちゃんー…ガタッ

静かにナイフとフォークを置いたﾄﾞﾌﾗﾐﾝｺﾞはゆっくりと立ち上がりAを見て

「A……父親に対して今、何て言ったｧ？ん？」

『ぱぱの!!!……ぇっと、んー、、っあ！』

『このくそやろうっ！』

ガタッ！ガクっ……

「ゎ、若っ?!」

「ぉぃ…ｸﾞﾗﾃﾞｨｳｽ俺の気のせいか…?
Aの奴、確かにクソ野郎って…言わなかったか?」

「ぁ、、えっと…ソウデスネ」

「若様！お気を確かにっ！」

「A!!!!!!!俺はお前にそんな言葉教えた覚えはねェぞォ!!どこで覚えてきやがったｧ!!!」

『んーーーっとね、ぱぱが知らないおじちゃんにゆってた!』

「「「「(あの時の押し入りの日か……)」」」」

「A……食っていいぞ。だからその言葉は忘れろいいな？」

『あいっ！』

「フフフ、いい子だ」

ロブちゃん、つまりロブスターはこいつの大好物。
これが出るとAはﾄﾞﾌﾗﾐﾝｺﾞを負かす。
俺は色んな意味で今でも驚く。
A、流石俺の妹分だ！

━━━━━…
「いいか、A勝者こそが正義だ！覚えておけよ？」

『あいっ！ぱぱっ！』

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