検索窓
今日:5 hit、昨日:39 hit、合計:27,796 hit

第八話 浪費 ページ10

「伏黒元気そうじゃん!」

包帯(コレ)見てそう思うか?」

「元気じゃないのか……、……あ!俺 虎杖悠仁!同い年?宜しく!」

『僕は花厳愛。うん、同い年だよ。特に宜しくするつもりは無いけど』

「エッまだ怒ってんの!?何で!?」

「指喰ったからだろ」


如何にも、というタイプでやはり仲良くはしたくない。
けど、同学年は少ないんだから仲良くしなさいと五条先生に怒られた。

「オマエはこれから俺らと同じ、呪術師の学校に転入するんだ」

『あわよくば学長の意趣に合わずに入学拒否宣告受けてくれ!』

「だから何で俺は最初から嫌われてんのって!」









_高専到着後



虎杖と五条先生は学長との面談へ、恵くんは家入さんの治療を受けて自室でぐっすり眠った。
僕も、特に予定がなかった為、自室で休養を取るように言い渡される。


『……よし、コンビニ行こ』


早速 自室での休養命令を無視したとかは指摘しないでほしい。てか命令じゃないし。推奨されただけだし。

そもそも、部屋でじっとしているというのが性にあわないのだ。
花厳家の別家で過ごしていた頃は、書庫に籠って勉強とか読書とか、あとは書道、華道、弓道なんかを無理矢理趣味にさせられていたけれど。

高専に入ってからの僕の趣味は、コンビニやスーパーで安価な商品を爆買いすることだった。
何かが欲しいからと言うよりかは ストレス発散が目的なんだけれど、賭け事に入り浸るよりかは余程マシな趣味だと思う。買ったものだって全部自分で処理するわけじゃないし。


「いらっしゃいませー」


高専から少し歩いたところにあるコンビニに到着。
店員の熟れた接客を通り過ぎる。
平日の昼間ということもあり、店内の客はかなり少なかった。

カゴを取り店を見て回ろうという所で、トントン、と控え目に肩を叩かれる。


「しゃけ」

『あれ、棘くん任務じゃなかった?』


ひとつ上の先輩である、狗巻棘先輩だった。
真希さんとパンダくんは見当たらないし、一人の任務だったのかな。詳細は把握していない。
もう終わらせちゃった様子なのは、流石としか言いようがないけど。


『今からお昼?僕は特に用もなく浪費タイムだけど』

「高菜」

『さすがにお金に困るほどはやってないって。何なら奢りますよ〜』

「おかか。ツナツナ」

『自分でお金使いたいのになんで僕が奢られる流れなわけ……』


強情な棘くんは、気にする様子もなくカゴをかっさらっていった。
二年で一番面倒な先輩。

第九話 善性→←第七話 同形



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.6/10 (18 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
32人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 男主 , リナ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:リナ | 作者ホームページ:http://uranai  
作成日時:2021年2月20日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。