あの日の記憶 視点奏 ページ15
tn「お兄ちゃんが守ったるからな」
いつもの兄の口癖だ
イケメンで頭が良くて運動神経抜群
そんな兄は毎年クラスの人気者
それ対し、成績は中の上だが特別可愛くもなく運動音痴な妹の私は不器用でいつも兄に助けられてばかりだった
小学生の頃に虐められたことがある
男の子達に囲まれて、先生の見えない所で暴力を振るわれる日々は結構辛かった
しかし「シネ」とか「ブスが学校くんな」といった罵詈雑言はへっちゃらだ
だって私には相談できる友達がいたから
「また殴られたの！？大丈夫？」
同じクラスになって仲良しなった女の子
奏「お風呂の時に沁みるんよなぁ」
相談できる時間がこの頃唯一の救いだったのをはっきりと覚えている
でもあの日
宿題を取りにいったあの放課後のことを私は今でも忘れられない
教室に入った瞬間
奏「何これ？？」
友達が教室で笑い合いながら私の机にゴミをぶち撒ける光景があった
「何だー来ちゃったの？残念〜もう少し楽しめると思ってたのに」
バキッ
何かが壊れた音がする
「てかさ、まだ分かんないわけ？この子豚さん」
胸が苦しい
息ができない
奏「ェ」
「学校くんじゃねぇよ！」
ガシャンッ
痛いイタイタイタイ
突き飛ばされ、背後の机に腰を打ちつけた
奏「………ッど、うして？？私達友達だったじゃん、、、なのに何で！！！」
思わずそう叫べば、返ってきたの嘲笑で
「うわーブウブウ煩い！私、豚語分かんないですけど〜」
「アンタって本当に桃瀬君の妹？そんなブスで恥ずかしいと思わないわけ〜！？」
「「「アハハハ」」」
笑っている
嗚呼、何でこの子達は笑えるんだろう
「アンタなんて友達だと思ったこと一度もな」
ガラッ
tn「今の話、聞かせてもろたで。お前ら...うちの妹に何してくれてんねん！！！」
「桃瀬君！！？？」
tn「うちの可愛い妹に手ぇ出しやがってただじゃおかんからな」
「ヒッ」
女の子達を睨みつけながら、「奏、帰るで」といいお兄ちゃんは私を先導した
奏「なんで？」
tn「最近の奏なんか可笑しかったから少し調べてさせても……」
奏「お"兄ち"ゃん」
兄に抱きつく
tn「奏！早く気付いてあげれんくてホンマにごめ"ん"な"」
私も隠しててごめんねお兄ちゃん
いじめっ子達には後日重めの処罰が下されたらしい
らしいというのは私はその処分について詳しく知らないからだ
お兄ちゃんに訊いても毎回はぐらかされてしまう
ワイももうちょっとで大人なんにな
女の子ってよくわかんないなぁ byT 視点奏→←苦しそうな顔は似合わない
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璃奈(プロフ) - YoMoKaさん» 、コメントありがとうございます。お褒めに預かり光栄です！これからも期待に応えれるよう頑張らせて頂きます(*･ω･)*_ _)ﾍﾟｺﾘ (2月26日 19時) (
レス) id: d92715a68f (このIDを非表示/違反報告)
YoMoKa(プロフ) - 書くのとても上手ですね!次も楽しみにしてます。 (2月25日 22時) (レス) @page40 id: ee93cd9c18 (このIDを非表示/違反報告)
璃奈(プロフ) - 匿名のヤツさん» 匿名のヤツさん、コメントありがとうございます。初めてコメント、喜びで胸がいっぱいです！！これからも頑張りますので最後まで見守ってくれたら嬉しいな (9月12日 23時) (レス) id: d92715a68f (このIDを非表示/違反報告)
匿名のヤツ - コメント失礼します！めっちゃ面白いです！楽しみにさせて頂いております！ありがとうございます！ (9月12日 22時) (レス) @page31 id: 4d5241d02c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：璃奈 | 作成日時：2023年6月10日 14時
