帰してくれ！！ (ページ50)

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消えたあの子ページ50

rbr「お前と間接キスはちょっとな……」
ちょっと嫌そうな顔しないでくださいよロボロ先輩
シンプルに傷つきますって

透哉「えぇ」
残ねーん
俺は肩を落とす

奏「えっと飴ちゃんならあるで」

透哉「やった！わ〜嬉しいぃ！！ありがとう」
俺は顔を綻ばせる

さっそく開けて中身を口の中に放り込んだ

真っ赤な真っ赤な飴玉は
苺の味がしてとっても美味しい

赤はあんまり好きじゃないけど、この赤は好きになっちゃいそう！！

のぞみ「あの、透哉。チョコなら私もあるからやるわ」
のぞみちゃんは何故か俺の顔を凝視しながらキッ◯カットを差し出してくる

zm「俺も朝、校門前で塾の勧誘チラシのおまけについてきたチョコをやると言っていく〜」
そういったゾムさんはチョコ味のカント◯ーマー◯を俺の手に乗っけた

のぞみ「お兄チョコ嫌いやもんなぁ」
呆れたように言うのぞみに向かってゾムはニヤリと笑う

zm「のぞみは大好きなんにあげるなんて珍しいこともあるもんやな」ニヤニヤ
その言葉にのぞみちゃんは顔を真っ赤にした

のぞみ「お兄の馬鹿！」

zm「避けていく〜」
背中を叩こうとするのぞみの手を避ける

それを見た俺は仲良しで微笑ましく感じるとの同時にゾム先輩の反射神経やばぁと思った

rbr「ほら、着いたで〜」

俺達はある部屋で立ち止まった
ロボロが鍵を使い扉を開ける

ガチャ

クリーム色の壁が此方を覗かせた

見えたのは十台の液晶画面。一際大きな画面にはリモコンで好きな台の映像がドアップで見れたりするそうだ

クラスメイト達の叫び声や困惑している声がひっきりなしに響いており室内はかなり煩い

落ち着いている人はぱっとみ5、6人程度だろう

rbr「音量下げるか」
片耳抑えながらロボロは音量をいじった

rbr「さてと、ひとらん達は〜」
ピッピッとリモコンでロボロは画面を操作していく
それを眺めていた一同は次ロボロが発した言葉に固まった

rbr「いない」

透哉「へ？？」
冗談だろうか
いや、ロボロ先輩はそういうタイプには見えない

まさか本当に？

rbr「あれ…？」
ロボロは目を皿のようにした
しかし、見つからない

rbr「何処や」

os「はぁ？？ロボロ、ちゃんと探しとる？」
探しとるわと返事をし、暫くしてロボロはおずおずと口を開けた

rbr「ここって監視カメラの死角あったよな。多分そこやけど……」

ci「やけど？」

rbr「立ち入り禁止区域や」
その言葉に空気が凍った