4 ページ4
*
ふーん…そうなんだ…。
って待て待て待て、コイツ本当に神様だったの!?とか思っていたら苦笑いで青年がこっちを見てきた。
「あ、あのさ…信じられないかもしれないけど本当だからね?だからそのなに言ってんだお前みたいな顔するの止めて欲しいなー?さすがの僕でも傷つくからさ…。」
「えっ、あー…ごめんなさーい。で、プランコットっていう世界はどんな感じなの!?」
私がそう言うと青年は俯いて溜め息混じりに何かブツブツ呟いてから顔をあげた。
よく聞こえなかったけど何か私の悪口言われた気がする。なぜだ。
1泊置いてから青年は微笑んでプランコットの説明をするために口を開いた。
「えーっと…プランコットは魔法も魔物もハンターも魔王も勇者もいないよ。文明は……君の居た世界では中世ヨーロッパくらい、かな。自然の多い比較的穏やかな世界だよ。宗教は…僕じゃない神様を信仰してるね。」
「えっ!?神様って青年さん以外にいるの!?えっ、どんな人!?容姿は?性別は?名前は!?」
私がそう言って椅子から立って青年の目の前に行ってグイグイ質問をすると
青年はものすごく困った表情になって私の手をつかんで椅子に座らせた。
「えーっと…プランコットの神様は桃色のボブカットの髪で桃色の瞳の女性だよ。15歳前後くらいの容姿で結構可愛い…と思う。僕達は彼女のことをアヤノって呼んでるよ。」
そう言う青年は少し恥ずかしそうに俯いていたけど青年を見ているうちに私はある事に気がついた。
そう!私、青年の名前知らない!これは聞かないと!推しと同じ名前なら発狂しちゃうけど…。
「へえ…アヤノさん、でいいのかな?で、青年さんの名前は?私、青年さんって呼ぶの嫌なんだけど。」
「えっ、あ……僕はカイ。好きなように呼んでくれて構わないよ。」
「オッケー!じゃあカイさんって呼ぶね!あっ、知ってると思うけど私は天野照。呼び捨てで構わないよ。じゃあ少しの間だろうけどよろしくねカイさん!」
私はそう言って握手するために右手をカイさんに向けて差し出す。
カイさんは一瞬 “?”を頭に浮かべていたけどすぐに意味を理解したのか手を握ってきた。
「こちらこそ少しの間だろうけどよろしくね。照。」
その時のカイさんは正直100万円くらいの価値があるんじゃないかというくらいの笑顔を見せていた。
何この神様。好き。
2人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
子供隠し(プロフ) - Oqu PSさん» ありがとうございます!ぜひ使わせていただきます! (2020年2月14日 1時) (レス) id: 822e2b3ade (このIDを非表示/違反報告)
Oqu PS(プロフ) - [メフィスト・ルル・フェレス]と[アメイモン・ルル・フェレス]で参加させて頂いている者です!良ければうちの子(クセだいぶ強め)を使ってくれると嬉しいです....! (2020年2月14日 1時) (レス) id: 1ef614f15d (このIDを非表示/違反報告)
子供隠し(プロフ) - 甘夏蜜柑さん» ありがとうございます!ぜひ使わせていただきます!頑張ります…!(亀更新ガチ勢) (2020年1月13日 19時) (レス) id: 822e2b3ade (このIDを非表示/違反報告)
甘夏蜜柑(プロフ) - コメント失礼します。トリップもの好きなので展開がとても楽しみです!うちの子使ってくださって大丈夫ですよー! (2020年1月13日 19時) (レス) id: 46733a7bea (このIDを非表示/違反報告)
子供隠し(プロフ) - 美桜さん» ありがとうございます!ぜひ使わせていただきますね…!応援ありがとうございます…!(亀更新ガチ勢) (2020年1月13日 17時) (レス) id: 822e2b3ade (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:子供隠し | 作成日時:2020年1月12日 14時