* 強 i n g *【KJ∞】 (ページ6)

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自販機前ページ6

* A s i d e *

理央と歩き、自販機のある廊下まで辿り着いた。

理央「あっ、自販機の前に居るの涼真と…村上先輩じゃない？」

「涼真くんと村上先輩…？」

理央の言った通りに自販機の前を見ると、そこには2人の男子が居た。
1人は、理央の幼馴染でｸﾗｽﾒｲﾄの竹内涼真くんだった。

理央「あれ？村上先輩知らない感じ？」

「うん」

理央「…ﾊｧ…涼真がｻｯｶ-部で期待のｴ-ｽっていうのは知ってるでしょ？」

「うん」

理央「村上先輩もｻｯｶ-部で、ｷｬﾌﾟﾃﾝであり、ｴ-ｽなの。
で、Eightの1人でもあるの」

「へぇ～」

理央「興味無いなこりゃ」

そんな会話を交わしていると、涼真くんが私たちに気づいた。

涼真「理央！Aちゃん！」

理央「涼真、こんなとこで村上先輩困らせてるん？」

信五「いや、今は俺が涼真引き止めただけやから(笑」

理央「そうだったんですか！？」

涼真「信五先輩に声掛けられたら無視る訳にもいかないし(笑」

信五「俺のこと無視ろうとしとったんか！？」

涼真「冗談っすよ(笑」

なんて会話をする3人を眺めていると、村上先輩から声を掛けられた。

信五「自分、ﾎﾞｰｯとし過ぎやで(笑
自販に何か買いに来たんとちゃうん？笑」

「あ！そうだった！」

私は、自販機の前に立ち、お金を入れてﾎﾞﾀﾝを押した。
ｶﾞｺﾝｯと音を立てて落ちてきたのは、ﾐﾙｸﾃｨ-。
ｷｬｯﾌﾟを開けて一口飲めば、口の中に広がる甘さ。
ﾐﾙｸﾃｨ-のこの甘さが私は好き。

信五「……」

「……何か変ですか…？」

信五「いや。

昼休み楽しみやわ(ﾎﾞｿｯ」

「？？」

信五「何もあらへん。
俺、教室戻るわ。涼真！部活遅れんなよ！」

涼真「はい！」

村上先輩は涼真くんにそう言って教室へ戻って行った。

理央「A。買ったなら教室戻ろ～」

「うん！」

涼真「俺も戻ろ」

理央「涼真は一緒に戻らなくていいの！」

涼真「何で！？」

理央「何でも！！」

2人の言い合いを聞きながら、私たちは教室に戻った。

*