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6話 紛失 ページ6

「鈴宮さんって、ボーダーの人と面識あるの?
嵐山さんのサインが欲しいんだけど…頼めないかな?!」






さっきからこればかりだ。

原因は今朝にある。




風間の家を出てみれば、そこは自信が1人暮らしをするマンションの向かいのマンションではないか。




同じ大学なのだからそう遠くはないと思っていたが、ここまで近いとは鳩が豆鉄砲食らったの如く驚いた。






『あ、あの!昨日のお礼…いや…お詫びに、朝食ご馳走します…』





風間は初めは遠慮したものの、自身の家が真向かいだと言うと渋りながら首を縦に振った。



部屋番号を伝えて、先に帰宅しシャワーを浴びて朝食の用意をする。




程なくして来た彼もシャワーを浴びたようでシャンプーの匂いがほのかに鼻を掠めた。






風間「いただきます」



綺麗に手をあわせる彼に少し見惚れつつも、一口目を運んだ瞬間に緊張が走る。





少しの間





風間「うまい…」




そう言われて自分の顔が綻んだのがわかる。





風間「そういえば今日は授業取ってないのか?」


『今日は4限からだよ?風間くんは?』



風間「俺も4限からだ」




まぁ必然的に一緒に登校してその現場をボーダーファンに見られ、冒頭に至るというわけだ。






『ごめんなさい、風間さんには落し物を拾っていただいて同じ大学だからその時にご一緒させてもらっただけなの、特に面識はないのよ』




スラスラと出る嘘に目の前の少し勝気な女の子は「なーんだ」と面白くなさそうに立ち去っていった。






『失礼しちゃう…』




相手の態度の悪さに気分を害しながらも、次の講義の準備をはじめる。




ふと気がつく。






『…あれ?端末がない』





いつも講義の合間につかう勉強用のスマート端末が見当たらない。





『まさか…』

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蒼夜(プロフ) - 風間さん、カッコイイですb 応援してますー頑張って下さい^^ (2016年7月18日 0時) (レス) id: 8db51137d6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あめ | 作成日時:2015年12月12日 0時

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