36話 ページ40
あたたかい。
右手にあたたかい感触を覚える。
ゆっくりと目を開けると、そこはいつも見慣れた自身の部屋の天井だった。
上半身を起こして右手を見ると、愛おしい彼が自らの手を握りながらベッドへと突っ伏して眠っている。
『うっ…ふっ…ご、ごめんねっ…秀次…っ』
途端に涙が溢れてくる。
グイ
不意に右手を引かれ、名前は前のめりの体制になる。
三輪「寝不足になるほど悩んで思いつめて倒れたのか…？」
耳元で囁く声は確かに彼の声で、安心して余計に涙が溢れてきた。
『だっ…だって…、私は秀次を…みんなを守るためにボーダーにいるのにっ…うっ…秀次を傷つける瞬間を思い浮かべるだけで…怖くてっ…』
三輪は名前の頬を両手で包み込み、額に額をくっつける。
三輪「すまない、気づいてやれなくて」
三輪の手の中で名前は、小さく左右に首を振る。
『秀次が、うちに来てくれる時だけ安心して眠れた。…秀次ごめんね、ありがとう…』
大きな瞳が瞬きをする。
大粒の涙が一粒溢れた。
三輪はその涙を吸い取るように唇を這わす。
三輪「嵐山さんにお前が抱えられて来た時は、どうにかなりそうだった…。
お前に、なにかあったのかと…」
三輪はベッドへと身を乗り出す。
先ほどまで下にあった頭を、今は見上げる形になる。
『でも…もしかしたらまた戦うかもしれないんだよね…？空閑くんが玉狛にいる限り…』
三輪「それはもうない。」
『…？どういうこと？』
三輪「迅が風刃を本部に差し出し、近界民のボーダー入隊を城戸司令に認めさせた」
三輪の言葉に名前は目を見開いた。
だが、なんだかそんな気はしていたのだろうか、すぐに落ち着くのが名前自身わかった。
『そっか…、だったら誓うよ。私はもう絶対に秀次を傷つけない、、絶対に。』
握られたままの手のひらにギュッと力を入れる。
すると三輪からも同じように手のひらを握り返される。
三輪「1人で悩むな、俺のことは守らなくてもいい。
頼むから…俺を1人にするな…」
流れ込んでくるのは、三輪の姉が三輪の腕の中で血だらけになってる映像。
『わたしは、死なないよ』
名前は三輪に触れるだけのキスをした。
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rina214skt2(プロフ) - アイカさん» あ、あはははは←タイトル、三輪くんの彼女は風間さんの嫁ですに変えようかなwww (2015年9月14日 8時) (
レス) id: e1a54c24f8 (このIDを非表示/違反報告)
アイカ(プロフ) - あれ？三輪君の彼女なのに風間さんの嫁に見えてきたなんでだ？ (2015年9月12日 22時) (レス) id: 0cd967d7be (このIDを非表示/違反報告)
rina214skt2(プロフ) - アイカさん» はっ…！誤字…アイカさんありがとうございます！すぐに修正します！！ (2015年8月25日 1時) (レス) id: e1a54c24f8 (このIDを非表示/違反報告)
アイカ(プロフ) - 武が悪いじゃなくて分が悪いですよー (2015年8月25日 1時) (レス) id: 0cd967d7be (このIDを非表示/違反報告)
rina214skt2(プロフ) - アイカさん» またお話思いついたら書きたいと思います！ありがとうございます＼(^o^)／ (2015年8月12日 14時) (レス) id: e1a54c24f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あめ | 作成日時：2015年8月12日 4時
