相方の余命は1ヶ月。【スカイピース】 (ページ1)

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発覚ページ1

じん「ておくーん！ちょっとコンビニ行ってくるね！」

じん「テオくん？」

じん「テオくーん！」

何回呼んでも、テオくんからの反応がない。

じん「テオくんってば！！」

じん「え、？」

俺の目の前には、血を吐きながら倒れているテオくんいた。

じん「え、嘘だよね？ドッキリ、だよね？ねえ、ねえテオくんってば！！」

名前を呼ぶと、微かに動く指先。

じん「救急車、呼ばなきゃ、、」

自分のスマートフォンに手を伸ばし、119と入力していく。

じん「ドッキリ、じゃないの、、、、？」

救急車を呼ぶ、と言えばネタばらしでもしてくれるんじゃないかと期待していた自分がいた。

でも、そんな妄想とは裏腹に、俺の目の前でテオくんは苦しそうにしている。

思い切って、通話ボタンに指を持っていく。

少し、自分の指が震えてるのがわかる。

じん「えいっ…」

勇気を出して通話ボタンを押すと、すぐに電話が繋がった。

『もしもし。火事ですか？緊急ですか？』

じん「緊急だと思いますっ」

『はい、どうされましたか？』

じん「えっと、友達が血を吐いて倒れてるんです、、、」

『分かりました。すぐに救急隊員がそちらに向かいます。
血を吐くのは治まりましたか？』

じん「いえっ、まだ少し…」

『そしたら、そのままの体制のままで大丈夫なので、背中をさすってあげてくださいね。このまま電話は繋いでおきますので、』

じん「わかりました、、、」

スマホをほおり投げて、テオくんのそばに寄る。

じん「テオくん、頑張れ、頑張れ、、、」

涙が溢れ出てくるのを無視して、テオくんの背中をさすりつづけた。