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【Aside】
躓いた私を徹が支えてくれた…までは良かったんだけど。
勢い余って押し倒しちゃった…！
｢徹、ごめ…!?｣
ただでさえこんな状態恥ずかしいのに、好きな人を押し倒すなんて。
ダメだ、恥ずか死ぬ…！
慌ててどこうとしたその時。
ぐいっ
｢!?｣
ぽすっ
強く腕を引かれて、倒れ込んだ先は徹の胸で。
｢もうちょっとだけ、このままでいて。｣
このまま!?
心臓がバクバクいってるのがわかる。
徹にバレませんように…！
目を開けると徹の綺麗な顔のどアップ。
｢っ…///｣
無理、これ以上はほんとに…！
そう思うと同時に徹が私を引き離す。
及｢…ありがと。それじゃ俺、帰るよ。｣
そう言って何事も無かったかのように立ち上がる。
｢あ、うん…！｣
及｢次会うのは春高予選かな。｣
春高予選…
｢…うん、そうだね。｣
大地さん達は勿論、徹の高校最後の大会。
及｢いくらAがいるからって手加減する気は無いから覚悟してね？｣
｢！｣
いつものにこやかな徹とは別物の、バレーでしか見れない不敵な笑み。
｢…こんな事言ったら怒られちゃうかもしれないけど。｣
及｢？｣
｢勝つのは烏野だよ。私もそれを願ってるし、勿論烏野を応援する。でも、｣
それでも。
貴方は私の憧れの人だから。
｢徹の活躍も楽しみにしてるし、ずっと見てるから。｣
及｢！…ありがと、もっとやる気出た。｣
｢…春高予選、お互い頑張ろうね。｣
及｢うっかり負けたりしないでよ？烏野は俺達が倒してあげるからさ。｣
｢望むところ！｣
及｢…それじゃ、またね。｣
パタン
ドアが閉まる。
｢…｣
何だろう、この複雑な気持ち。
春高予選もそうだけど、それよりも。
及『もうちょっとだけ、このままでいて。』
｢…｣
やっぱり徹はこういう事も慣れてるのかな。
いつも女の子に囲まれてるし…
ズキン
胸が痛む。
男だと思われてる私なんかより、化粧もしてスカートも短くしてるような女の子達の方が可愛いことなんて分かってる。
でも、私だって徹のこと好きだし…
もし他の女の子にさっきみたいな事してたら。
良い気持ちはしない訳で。
｢…はぁ。｣
うじうじするのはもうやめよう。
それより春高予選の方が大事なんだから。
烏野の皆と、それから…徹のプレー、楽しみだな。
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真琴(プロフ) - ゆりりんさん» ありがとうございます！亀更新ですが精一杯頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！返信遅くなってしまい申し訳ありません...！ (2019年1月3日 0時) (
レス) id: f359aee221 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん - 続きがめっちゃ気になります。更新頑張ってください！ (2018年9月9日 7時) (レス) id: 3aa826c620 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真琴 | 作成日時：2017年2月1日 23時
