前の席の輩君に気に入られました【宇髄天元】２

５４. ページ9

〜Aside〜



「遠藤さん５番！？俺とペアだよ！！」



『あ……』




振り返るとあんまり関わりのない男子がいた





『えっと…田中くん』



「惜しい。田口だよ…」



『うわ、ごめんなさい！！』



「いいよいいよ！ちゃんと話したことないもんね」




あ、なんかいい人かも






「え！うそ〜！！宇髄くん６番？？
私とペアだよ〜！！」



「あー、まじ？」




！！


さっきの子



天元とペアになったんだ…




しかも６とか私の次…




「私怖いのほんと苦手でぇ
手ぇ握っててもいい…？」



「それはちょっと抵抗あんな〜」



「え〜ひどーい(笑)」





うわぁ…凄い喋り方……



有言実行でマジで天元にベタベタしてるし



冷めた目でそっちを見てると

バチッと天元と目が合った



『わっ…』



………反射で何故か目、逸らしちゃった。





「………」




ヤバい、天元の方から凄く視線感じるのは

気のせいか…(汗)


「ねーねー遠藤さん」


『あ、ごめんなに？？』


「前から思ってたけど遠藤さんって
可愛いよね、スタイルいいしー」



そう言いながら私をジロジロみる田口くん



『いや、そんな事ない…けど』



え、なに気持ち悪い…


いい人かもって思ったの撤回します




「全員くじ引いたっぽいから早く並ぼ！！」



『あ、うん……って、ちょっと田口くんっ』



「なにー？」



『手、離して欲しいな〜、なんて…』





私の手は田口くんに握られていた





「…ごめんごめん！」




そう言って田口くんは今度は

私の手首を掴んで列に並びに行った





手首ならいいって意味じゃないんだけどな…汗

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