前の席の輩君に気に入られました【宇髄天元】２

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〜Aside〜




『天元、私ほんとに１人で大丈夫だよ？』




駅の改札の前で天元に言う




「１人で帰んのは俺が許さねぇ」



『お金勿体ないし』



「定期あるから問題ねぇよ」



『………////』








正直、送ってくれると天元が言った時

もの凄く嬉しかった。現時点も含め。





まだ、一緒に居られる








「もうすぐ電車来るから早く行くぞ」



『うんっ』





………あ。




改札抜けるから手、離さないと


そう思うのと同時に手からスルッと温もりが消えた






『！！』






改札に定期をかざす天元の後ろを続けて通る






なんか、ずっと繋いでたわりに呆気なく離されたな



まぁ当たり前だけど









そんな事を考えていると


離れたはずの手に、再び天元の手が戻ってきた








「………」



『…なんで？////』ﾎﾞｿｯ



「ん？」



『………////』








天元も何も言わないから




黙って握られた手をギュッと握り返した

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